新着記事
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2025.03.26 更新
失踪願望。
椎名 誠
連載
第32回 片付け オレオレ 新世界 二〇二三年一二月
師走。急ぎの仕事はないので使っていない三階の本だらけの部屋の片付け整理をはじめた。本のほかは映画関係のものがごろごろしている。映画の現場でも十六ミリ関係の撮影機、レンズ類なんか今は使わなくなっているのになあ。他人にはガラクタ、ぼくにはたからもののカタマリ。アリフレックスを一〇〇万円で買ったオロカな日々を思い出す。 -
2025.03.26 更新
旅から生まれた名画
中野 京子
連載
第14回 恋の旅
恋は、それ自体が旅のようなもの。その道筋は広々と真っ直ぐだったり、危険な急カーブを描いたりする。明るい陽射しに恵まれもすれば、嵐に阻まれる場合もある。見晴らしの良さを楽しむ一方、あっという間に行き止まりになったりもする。すばらしい風景に陶酔し、薄暗い迷路で死にたくなることもある。 -
2025.03.26 更新
惑星巡礼
角幡 唯介
連載
第220回 海象の塩茹で肉
最近、海象(セイウチ)の塩茹で肉をすごく旨く感じるようになってきた。海象は海豹(あざらし)とならぶシオラパルクの住人の一番ポピュラーな主食である。だが味に関していえば海象のほうが断然旨い。海豹の肉は潮の風味がつよく、獣というより魚に近い味だが、海象は獣を食っているという感じがする。 -
2025.03.26 更新
いろいろな人のいろいろな色
色覚多様性をめぐって川端裕人
連載
第27回 第6章 色覚マイノリティの先生たち②
前回から、宮崎県立都城工業高等学校の岩﨑真寿美先生(教科は国語)と、福岡県立八幡工業高等学校の田口陽一先生(教科は数学)のお話を聞いています。すでに、ご自身が児童、生徒であった頃の学校でのことや、教師として働き始めてからの職場でことを教えてもらいました。 -
2025.03.26 更新
ジャーナリズムは何のためにあるのか――清水潔×三浦英之対談
清水潔(ジャーナリスト)×三浦英之(新聞記者、ルポライター)
(構成・文/加藤裕子)imidas
マスメディアをめぐる様々な問題が指摘され、メディア業界の衰退が叫ばれる昨今、ジャーナリズムはどうあるべきなのか――。朝日新聞記者でルポライターとしても活躍する三浦英之さんが2024年11月、『災害特派員 その後の「南三陸日記」』を集英社文庫から刊行しました。
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2025.03.19 更新
大久保佳代子のほどほどな毎日
大久保 佳代子
連載
第6回 弾まない、交わらない、成り立たない。
ハラスメントを避けながら試みる、20代と50代の会話
最近、若い世代と何を話したらいいのかわからない。例えば、20代前半と思われる若いA Dさん。昔だったら「彼氏いるの?」「恋愛どうなの?」なんて話もできたかもしれない。でも、今そんなことを聞いたらセクハラになっちゃうし。かといって、年齢や出身地を聞くのは個人情報だから躊躇してしまうし。 -
2025.03.12 更新
知ってた? いまさらきけない宇宙の話
文 村沢 譲/イラスト 高田エミ
連載
第7回 星占いは信じられる?
宇宙作家・村沢譲と宇宙好き漫画家・エミ先生の楽しい宇宙講座です。予備知識は一切不要!今回の話題は、「星占いの星座と夜空の星座は、ちがうって本当?」 -
2025.03.05 更新
『家父長制の起源』刊行記念 上野千鶴子氏×佐藤文香氏対談【後編】
上野千鶴子(社会学者)×佐藤文香(社会学者)
インタビュー
【後編】2024年4月から9月にかけて放送された、NHK連続テレビ小説『虎に翼』。同作は男女不平等をめぐる多くの矛盾や不条理を真正面から扱い、話題を集めた。物語の中で重要なキーワードとなったのが「家父長制」だった。
連載
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2025.03.26
失踪願望。
椎名 誠
- 第32回 片付け オレオレ 新世界 二〇二三年一二月
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2025.03.26
旅から生まれた名画
中野 京子
- 第14回 恋の旅
- 恋は、それ自体が旅のようなもの。その道筋は広々と真っ直ぐだったり、危険な急カーブを描いたりする。明るい陽射しに恵まれもすれば、嵐に阻まれる場合もある。見晴らしの良さを楽しむ一方、あっという間に行き止まりになったりもする。すばらしい風景に陶酔し、薄暗い迷路で死にたくなることもある。
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2025.03.26
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角幡 唯介
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- 最近、海象(セイウチ)の塩茹で肉をすごく旨く感じるようになってきた。海象は海豹(あざらし)とならぶシオラパルクの住人の一番ポピュラーな主食である。だが味に関していえば海象のほうが断然旨い。海豹の肉は潮の風味がつよく、獣というより魚に近い味だが、海象は獣を食っているという感じがする。
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2025.03.26
いろいろな人のいろいろな色
色覚多様性をめぐって川端裕人
- 第27回 第6章 色覚マイノリティの先生たち②
- 前回から、宮崎県立都城工業高等学校の岩﨑真寿美先生(教科は国語)と、福岡県立八幡工業高等学校の田口陽一先生(教科は数学)のお話を聞いています。すでに、ご自身が児童、生徒であった頃の学校でのことや、教師として働き始めてからの職場でことを教えてもらいました。
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2025.03.19
大久保佳代子のほどほどな毎日
大久保 佳代子
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ハラスメントを避けながら試みる、20代と50代の会話 - 最近、若い世代と何を話したらいいのかわからない。例えば、20代前半と思われる若いA Dさん。昔だったら「彼氏いるの?」「恋愛どうなの?」なんて話もできたかもしれない。でも、今そんなことを聞いたらセクハラになっちゃうし。かといって、年齢や出身地を聞くのは個人情報だから躊躇してしまうし。
- 第6回 弾まない、交わらない、成り立たない。
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2025.03.12
知ってた? いまさらきけない宇宙の話
文 村沢 譲/イラスト 高田エミ
- 第7回 星占いは信じられる?
- 宇宙作家・村沢譲と宇宙好き漫画家・エミ先生の楽しい宇宙講座です。予備知識は一切不要!今回の話題は、「星占いの星座と夜空の星座は、ちがうって本当?」
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2025.01.15
能になった平家物語
林 望
- 第3回 男に翻弄されながらも、自分の人生を生き抜く
『平家物語』の女たち - 巴御前は、『平家物語』に出てくる女たちの中でも、とりわけ人気の高い一人です。強く、美しく、かつ、深い哀しみを秘めています。木曾義仲の愛妾、巴御前は女ながらに一人当千の荒武者で、敵方の武者を捕まえては鞍にねじ伏せ、首をねじ切るという強者です。
- 第3回 男に翻弄されながらも、自分の人生を生き抜く
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2024.12.25
あなをかし、3分でわかる! 「源氏物語」と紫式部
奥山 景布子
- 第50回(最終回) これからの「源氏物語」
- 1年間、「源氏物語」と紫式部についてさまざまなテーマでお送りしてきました。最終回は、〈これからの「源氏物語」〉です。『フェミニスト紫式部の生活と意見~現代用語で読み解く「源氏物語」~』
インタビュー
&
トピックス
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2025.03.05
『家父長制の起源』刊行記念 上野千鶴子氏×佐藤文香氏対談【後編】
上野千鶴子(社会学者)×佐藤文香(社会学者)
【後編】2024年4月から9月にかけて放送された、NHK連続テレビ小説『虎に翼』。同作は男女不平等をめぐる多くの矛盾や不条理を真正面から扱い、話題を集めた。物語の中で重要なキーワードとなったのが「家父長制」...
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2025.03.05
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上野千鶴子(社会学者)×佐藤文香(社会学者)
【前編】2024年4月から9月にかけて放送された、NHK連続テレビ小説『虎に翼』。同作は男女不平等をめぐる多くの矛盾や不条理を真正面から扱い、話題を集めた。物語の中で重要なキーワードとなったのが「家父長制」...
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2025.02.05
観る将注目! 棋士と着物の深~い関係【2024SUMMER】
白瀧呉服店で髙見泰地七段と佐々木大地七段がトークショー加藤裕子
3年目となった【棋士と和服】プレミアムトークショー((株)ねこまど・白瀧呉服店共催)に今回登壇したのは髙見泰地七段と佐々木大地七段。プライベートで一緒に旅行に行くなど普段から仲が良いことで知られ...
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2024.12.25
『沸騰大陸』刊行記念ロングインタビュー
三浦英之さん三浦英之さん
いま最も注目されるルポライターである三浦英之さんの最新刊『沸騰大陸』が好評発売中です。『沸騰大陸』は、三浦英之さんにとって4作目のアフリカ取材作品。『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』では当時アフリカに派遣されていた自衛隊PKO活動にまつわる闇を、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』では日本も関与する...
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2024.12.25
羆文学の金字塔を打ち立てた直木賞作家、キャンプにハマる【後編】
──河﨑秋子さんのソロキャンプ密着記河﨑秋子さん
聞き手 中村 計(ノンフィクションライター)『ともぐい』で猟師とボス羆の対決を描いた、直木賞作家の河﨑秋子さん。インタビューの前編では、ヒグマをものともしない...
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2024.12.18
羆文学の金字塔を打ち立てた直木賞作家、キャンプにハマる【前編】
──河﨑秋子さんのソロキャンプ密着記河﨑秋子さん
聞き手 中村 計(ノンフィクションライター)明治後期の山奥に一人暮らす猟師とボス羆の対決を描いた『ともぐい』で直木賞を受賞した、作家・河﨑秋子さん。時に現実を上回るほどのリアリティで北海道の自然を鮮烈に描いた作品の数々に触れた後、実は彼...