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テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。

著者:ヤニス・バルファキス/解説:斎藤幸平/翻訳者:関 美和

判 型:四六判
頁 数:320P
ISBN:978-4-08-737008-9
価 格:定価1,980円(10%税込)
発売日:2025年2月26日

テック富豪が世界の「領主」に。新たな「身分制経済」が始まった!

グーグルやアップルなどの巨大テック企業が人々を支配する「テクノ封建制」が始まった!
彼らはデジタル空間の「領主」となり、「農奴」と化したユーザーから「レント(地代・使用料)」を搾り取るとともに、農奴が自発的に行う無償労働から莫大な利益を収奪しているのだ。
このあまりにも不公平なシステムを打ち破る鍵はどこにあるのか?
異端の経済学者が社会の変質を看破した、世界的大ベストセラー。

《各界から絶賛の声、続々!》

米大統領就任式で、ずらりと並んでいたテック富豪たちの姿に「引っかかり」を感じた人はみんな読むべき。
――ブレイディみかこ氏(作家)

テクノロジーの発展がもたらす身分制社会。
その恐ろしさを教えてくれる名著。
――佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)

これは冗談でも比喩でもない!
資本主義はすでに死に、私たちは皆、農奴になっていた!
――大澤真幸氏(社会学者)

私たちがプレイしている「世界ゲーム」の仕組みを、
これほど明快に説明している本はない。
――山口周氏(独立研究者・著作家)

世界はGAFAMの食い物にされる。
これは21世紀の『資本論』だ。
――斎藤幸平氏(経済思想家・東京大学准教授)

私たちがいま陥っている混乱を理解したい人のための本だ。
この混乱には私たち全員が巻き込まれているのだから、
つまるところ、すべての人のための本である。
――スラヴォイ・ジジェク(思想家)

【目次】
第一章 ヘシオドスのぼやき
第二章 資本主義のメタモルフォーゼ
第三章 クラウド資本
第四章 クラウド領主の登場と利潤の終焉
第五章 ひとことで言い表すと?
第六章 新たな冷戦――テクノ封建制のグローバルなインパクト
第七章 テクノ封建制からの脱却
解説 日本はデジタル植民地になる(斎藤幸平)


《世界中で話題沸騰!》

2023年度 フィナンシャルタイムズ・ベストブック・オブ・ザ・イヤー受賞作

新時代の到来を告げるような、千年に一度の大転換……
これは単なる新しいテクノロジーなどではない。
世界がまったく新しい経済システム、そして政治的権力と格闘しているという話なのだ。
――キャロル・カドワラード(「オブザーバー」紙)

著者情報

ヤニス・バルファキス

経済学者。1961年アテネ生まれ。2015年のギリシャ経済危機の際に財務大臣に就任、EUから財政緊縮を迫られるなかで大幅な債務帳消しを主張し、世界的に話題となった。現在はアテネ大学で経済学教授を務める。
主な著書にベストセラー『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』をはじめ、『黒い匣』『クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界』など。

斎藤幸平(さいとう・こうへい)

経済思想家。東京大学大学院総合文化研究科准教授。1987年生まれ。
主な著作に17言語に翻訳され、世界的ベストセラーとなった『人新世の「資本論」』など。

関美和(せき・みわ)

英語翻訳者、ベンチャー・キャピタリスト。
主な訳書に『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(上杉周作との共訳)『ゼロ・トゥ・ワン』『誰が音楽をタダにした?』など。

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