わたしの骨はどこへいく?

独身、一人っ子、親戚づきあいなし。
作家・安田依央は、還暦を目前にして、はたと考えた。
「自分は死後、無事に骨になれるのか?」
人は死んだら、自動的に骨になれるわけではない。
また骨になれたとして、誰かしらの手を煩わさずには
どこかに葬られることもない。
元司法書士として、人々の終末に深く関わってきた筆者が
ずっと後回しにしてきた自らの行く末。
孤独死、孤立死……年間2万人以上の人たちが
誰にも看取られず死にゆく長寿大国・日本。
長年ほったらかしにしておいた宿題にとりかかるかのごとく、
「終活のプロ」が、自分の「骨の行方」を考えるエッセイ。

第6回

【ほねの前】
第二章 腐らず骨になれ ③

更新日:2025/08/06

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(承前)
死後のこと、どうする? ――死んだあとの準備、後見とセットで必要なもの
 さて、この後見制度だが、実はリミットがある。
 本人(被後見人)が生きている間のみ。
 亡くなった瞬間に終了するのだ。
 これ、何が困るかって、死亡届までは出せても、そこから先、たとえば葬儀も骨の引き取りもできなくなってしまうのだ。
 なので、任意後見の契約を結ぶ際には死後事務委任契約とセットにすることが多い。

 死後事務委任とは文字通り、死後に必要な事務の色々を誰かに頼んでおくことだ。
 葬儀の方法も、骨の行方も託すことができるし、残った光熱費の支払いや、住居や施設なんかを始めとする各種契約の解除も頼める。
 私の所有する同人誌の行き先も託せるのだ。
 同人誌というものは価値を感じない人にとってはただの薄い本でも、同志にとっては珠玉のレア本だったりするのでゴミにされてはもったいなさすぎる(一般書籍にもいえることだが)。できれば必要とする誰かに手渡したいと思うのがオタクの心情というものだ。

 ところがである。いい加減、しつこいが、これまた誰に頼むんだよ問題が出てくる。
if・死後事務委任、全裸修行にかえて
 私のifで考えてみよう。

 死んだあとのことを頼みたい。
 骨の始末はもちろんなんだけど、まず住居や持ち物を何とかしないといけない。
 どこまでも自力でやるというなら、あれだ。住んでいる住居をあらかじめ引き払って、持ち物すべてを処分しておかなければいけない。
 これは何日後に死ぬと分かっていればできそうだが、そうでなければ絶対に無理だ。
(インドあたりでは、何も所有せず、衣類さえ身につけずに全裸で修行をしているヨガ行者がいたりするが、ああいう生活をするならいいかも知れない。ただし、日本でやると通報されると思われる)
 やはり誰かに頼むしかないと、意を決して自分より若い友人に頼んだとしよう。
「大変すまんが、死後事務委任ってのを引き受けてくれないだろうか」とこんな偉そうでは初手で断られそうだ。
 もう少し低姿勢でいくことにしよう。
 しかし、彼女か彼かは知らないが、見る見る顔色が変わり、視線が泳ぐ。
「あ、あの……すみません。ちょっと、それは無理です」
「あー。で、でもさ、遺品整理業者とかは全部手配してあるし、あとは支払いと精算とかで、多くはないけどお礼もする」
「いえ、あの、そういうことじゃなくて。そんな人様の最期を背負うなんて、私には無理です」
「あーそっすよね」
 終わってしまったではないか!
 やはりこれ、同じ境遇の同盟仲間で何とかした方がよさそうだ。

※またまた解説。面倒な方は飛ばしていただいて結構よ※
if・死後事務の落とし穴 ――財産の行き先 死後事務委任では足りないこと
 ただし、財産に関すること、たとえば預金の引き出しや遺産を寄付するなんてことは死後事務委任ではカバーできないので、注意が必要だ。
 骨への道を考えるうえで何がまずいかって、たとえば骨の行方を死後事務委任で指定したとしよう。
 じゃあ、その費用はという話。
if・大切に貯めた三十万のつかいみち
 八十代、タカオさんのケースを見てみよう。
 タカオさんは一人暮らし、妻に先立たれ、子どもはいない。きょうだいもみな亡くなってしまった。
 決して裕福とはいえない暮らしの中で、タカオさんは大切に貯めたお金を銀行に残していた。
 その額、三十万円。自分が死んだら、葬儀なんかはいらないが、火葬や納骨などお金がかかってしまうだろう。そのお金を残しておかなければと考えたのだ。
 そのタカオさんが亡くなった。
 近所の人が夜になっても電灯がつかないのを心配し、警察の人と訪ねてくれたのだ。タカオさんは床に倒れて亡くなっていた。きちんと片づいたアパートにはちゃぶ台があり、夕食に食べようと用意していたのだろうか。焼き魚と海苔の佃煮が残されていた。
 テレビの上の目立つところに手書きのメモがあった。
 自分が死んだら通帳の三十万円を使ってください。妻が眠るお寺の納骨堂に自分の骨も収めてほしい。ご迷惑をおかけしますという内容だった。
 これが実現するか、非常に難しいところだ。

 人が死んだ瞬間、その人の財産は特殊な存在に変わる。
 日本の法律上、死者は財産を持つことができないことになっている。
 では誰のものか。
 いちおう法律的には相続人のものだが、遺言で相続人以外に渡すことや、寄付などもできるし、そもそも、相続人がいないケースもある。
「身寄りのない」人の場合、相続人が存在しない可能性が高いだろう。

 タカオさんの場合、行政が火葬をすることになると思われるが、ではタカオさんの三十万円を使って希望を叶えることができるかというと、なかなか難しい。
 まず預金を引き出すのが容易ではない。死者が残したのが現金なら、遺留金として行政が使うこともできるが、預金については金融機関が渋る。相続人が現れた際のもめごとを警戒するのだろう。

 詳しい相続の話はまた別の機会にゆずるとして、最終的に相続人が存在しなければ国庫に帰属すると決められている。
 国庫に帰属、つまり国のものになるのだ。
 そんなバカなと思うかも知れないが本当だ。
 国の金庫に入ってなんだかよく分からない用途にうやむやに使われるぐらいなら、自分がこれと思った団体に寄付して役立ててもらった方がどんだけいいかわかりゃしねえと思うだろう。
 それをやるにはきちんと有効な遺言を残しておかなければいけない。
 タカオさんのケースも実はそうだ。
 彼が残したメモが遺言として有効なものであれば、希望は叶ったはずだが、そこまで気が回らないのが普通だろう。
実際問題、どうする? ――制度をどう組み合わせるか
 現在のところ、こんな感じで見守り、任意後見、死後事務委任契約、遺言と、制度や仕組みを縫い合わせてどうにかしているのが実情だ。
 どう思われただろうか?
 私の感想を言おうか。
 めっちゃ面倒くさいやん、である。
 しかも、必ず「誰か」が必要になってくる。

 いや、しかし、立派な骨になるためには何とかしないといけない。
 というわけで、壁の話に戻ってみたい。
 まだ、問題は残っている。

 まず、行旅死亡人にならないために、さらに骨待ち遺体にならないために、どうするかという話だ。
 これ、要は写真つきの身分証明書を持っておけというのが答えだが、たまたま携帯し忘れたらどうする?
 しょっちゅう財布を忘れて出かける私には十分あり得る未来だ。
 ついでにいうと、自宅で亡くなったのに、例の住所、氏名推定の行旅死亡人扱いになってしまったケースもあるのだ。
 私はどうやって私であることを証明するのか。

 最高権限者である親族がいれば簡単だ。
 ああ、こいつが安田ですわと一言いえばいいのだ。
 これに関しては、親族以外、誰をもってしても、身許確認はできない。
 後見人にもできないのだ。死亡届は出せても、実はその前の段階で詰む。
 こいつは安田だといくら言っても、顔写真付きの身分証かDNA鑑定でもしない限りは推定にしかならない。
 例のあれだ。戸籍上の安田とこの安田と名乗っていた人物が同一だという証明にならないヤツ。
 結局、親族を探してくるか、それが存在しないとしたら、行政に行旅死亡人として扱ってもらうしかなくなる。

 解決策として考えられるのは、自治体に顔写真を登録しておくことだろうか。
 横須賀市の終活情報登録でも写真までは対象となっていない。
 個人情報の観点からだろうか。
 色々問題はあるにしても、かなり現実的かつ有効な方法だと思うのだが。
 私としては、希望者にICチップを埋め込む方策があればいいと考えている。
 ペットの迷子防止に実用化されているのだから、人間にも応用すればいいんじゃないの、と文系なので気軽に提案してみる。
 いざという時、この情報を読み取れば、身許も分かるし、事前に登録したリビングウィルや死後の希望もすべて分かるのだ。
 いやいや、そんなことしたら国家による管理社会の始まりになってしまうと危惧されるだろうか。
 もちろん国に情報をいいように管理されては困るのだが、そこは何かうまく仕組みを考えるとして、とにかく身寄りなき者たちの明日を委ねるためのシステム作りが急務なのだ。
親族を遠ざけるケース
 親族。いない者からすると、ある意味ありがたいものに思えるが、反面、これだけの権力(?)を持つわけで、逆に親族がいることで困る場合もある。
 連載第4回にもちらっと出てきたが、毒親やDV、虐待などがあった際、出てきてほしくない、知らせたくないケースがあるのだ。
if・親族拒否
 五十代、ユウコさんはいわゆる搾取子(注:さくしゅし、さくしゅご。主に機能不全の家庭において、親が複数の子供の中である子供にのみ家事や経済的な負担を負わせるケースがあり、その犠牲となる子供をこう呼ぶことがある。反対語に愛玩子)だった。親は弟ばかりをかわいがり、大学に進学させた。ユウコさんは小学校の時から、まるでシンデレラのようにこきつかわれてきた。高卒で就職して以降、給料のほとんどを家に入れさせられ、おしゃれや遊びもがまんし、どうにか貯めたお金で家を出た。
 それでも何かにつけてお金を無心してくる実家とようやく縁を切ったのは、ユウコさんが大病したのがきっかけだった。
 入院したユウコさんの許を訪ねてきたのは弟。弟は相変わらず定職にも就いておらず、それでいて高級車を乗り回している。
 ユウコさんの身体を心配するでもなく、弟はユウコさんのお金の管理をしてやると言い出したのだ。
「ねえちゃんも一人で不安だろ」
 これを聞いたユウコさんは転居を決め、すべての連絡を絶った。
 これ以上、彼らに寄生されるのは絶対にいやだ。自分の人生を生ききるために、見守り、任意後見、死後事務委任と、できる限りの準備をした。
 ところが、たまたま身分証を持たず路上で倒れたユウコさんは身許の確認ができなかった。
 そこで召喚されたのは親族、ユウコさんがあれほど遠ざけたかった母と弟だった。

 この無念の結末を回避するにはどれだけの努力が必要だったのだろう。
 そうでなくとも、各場面で親族の登場を期待されることがあまりにも多い。
 いい加減、日本は親族頼みの仕組みを見直すべきだ。
 何でも「親族の方、呼んでください」で終わらせないでほしい。
 いないもんはいないんだ。
 いたとしても、円満な家族関係ばかりではない。
 親族に代わる何かを用意しないと、早晩この国は詰む。


 では最後に、頼れる人がいない、もしくは頼りたくない人が立派な骨になるために、何をどうすればいいんだという問いに対する答え(の一部)を置いておこう。
とりあえず誰に頼む? ――お金のある人/ない人の選択肢
 金銭面で余裕のある人ならば、専門職に依頼するのもいいだろう。
 自由報酬なので、人によって異なるが、大体、任意後見と死後事務委任契約をセットにして、公正証書を作成するまでで数十万円、実際に任意後見が発動すると月々数万円、死後事務については別途、仕事量によって変動することが多いイメージだ。
 連載第5回でちらっと出てきたが、保証人と任意後見、死後事務委任契約をセットにしたサービスを提供している民間の事業者などもある。
 こちらは百万円以上となることが多いようだ。
 お金がある人はこれらの利用を考えてもいいだろう。
 ただ、これは後見人を選ぶのと同じで、どこがちゃんとした事業者もしくは団体で、この先も続いていく組織なのかを見極める必要がある。
 実は悪徳業者だったとか、いざという時に倒産していたとかでは目も当てられない。
国とか行政、出番です ――待ったなし 必要な制度と格差をなくすために
 では、そんなお金もなく、自分で制度を組み立てていくことも難しい人はどうするんだという問題が残る。
if・若いからこその不安
 三十代、フウカの事例で考えてみよう。
 フウカは両親との縁が薄く、きょうだいもいない。未婚、恋人もいない。そして貧しい。
 住んでいる自治体は福祉に関心が薄く、そうでなくても若いフウカには差し伸べられる手なんかない。
 もし、孤独死したらどうなるんだろう。誰にも知られずに腐ってしまうのかな?
 考えても分からない。
 ネットで調べようと思ってもお年寄り向きの情報ばかりだ。
 こんなこと友達に相談できるはずもない。
 ただ、不安の中、日々を浪費していく毎日だ。

 どうすればフウカの不安をやわらげてやることができるだろうか。
 いうまでもなく、フウカ一人だけの問題ではないのだ。
 やはり同じ境遇の身寄りなき者同盟が一番いいように思うが、国や行政、何とかしろよとも思う。
 いちおう、横須賀市以外にも市区町村、各社会福祉協議会、NPOなどが、終活のサポートや支援事業を行っている、ところもかなり出てきてはいる。
 たまたま住んでいる場所の行政や社会福祉協議会がこの問題に熱心に取り組んでくれていればいいが、そうでないところもまだまだ多い。
 実際、私の住む大阪市にも現在のところ、利用可能なサービスはないのだ。

 うらやましいついでに、またまた横須賀市の取り組みだが、低所得の高齢者向けに、リビングウィルの保管、葬儀から納骨までを事前に契約できる葬儀社を紹介し、安否確認つまり見守りから、契約通りに葬儀や納骨が行われたかの確認までしてくれるサービスがあるそうだ。費用は二十六万円とのこと。
 ただ、これはかなり対象が限定的だ。
 全市民が対象ではない。
 また、こちらもうらやましいのだが、福岡市の社会福祉協議会では、生命保険を利用した死後事務委任契約の仕組みがあるという。これは月々定額料金を支払えば、直葬、納骨、家財処分などを代行してもらえる。ただし、これも四十歳以上の保険加入が可能な人という条件があるそうだ。

 行政があまり積極的でないのには民業を圧迫してはいけないという理由もあるようだが、正直、そんなことを言っている場合ではない。
 第一、民業には民業のやり方があるはずだ。
 質の高いサービスを提供し、それに見合った報酬を取ればいいだけのことだ。お金のある人がサービスに魅力を感じれば、多少高くてもそちらを選ぶだろう。

 ただ、こぼれ落ちるのは何も高齢者だけではない。
 福祉の対象にならない、比較的若い層はどうすればいいのか。
 これだけ日本中が貧しくなっているのだ。
 いつ来るか分からないifの明日のために、百万単位のお金を支払うなら、今日の食事の方が、あるいは少しでも楽しい時間を過ごすために使いたいと思うのが当たり前だ。
 けれど、現在の日本では、自力で準備ができなければ、フウカのように毎日不安を抱えながら、生きていかなければならない。

 では、どうするべきか。
 たとえば、台湾には行政が主導した葬儀から納骨まで行うシステムがあり、市民はわずかな費用で利用することができるそうだ。
 また、スウェーデンでは葬儀用の税金ともいうべきものがあり、亡くなった際には葬儀や火葬、墓地代二十五年まで無料となるという。
 そろそろ日本もこのような議論を進めていくべき時だろう。

 一昔前の日本では、進む道は決まっていた。
 死んだら家族や親族が、あるいは近所の人たちが、お寺のお坊さんが、あるべき姿に整え、送り出してくれたのだ。
 だが、今、そのどれもが機能しないケースも珍しくない。
 自由で結構なこっちゃなと言えなくもないが、個々人の負担が大きすぎる。
 私と同じように身寄りがない人、家族がいても頼りたくない、頼れない人。お金があったって誰も信用できないって人もいる。
 元専門職だった私ですら、先の道がよく見えないのだ。
 こんな制度や仕組みとこれまで縁がなかった人なんかはもっと大変なはずだ。

 貧しくても豊かでも、みなが等しく、立派な骨になれる世界の到来が待たれる。
 いや、みなで作っていかなければならないのだ。

 そんな苦難の時代、今できることは何か。
 道はいくつか示せたと思う。
 あとは、どこへ向かって、どう歩くか。どこまで備えるか。誰を伴走者に選ぶか。
 そのための具体的な方法や手続きについてはまた別のガイドブックを用意したいと考えている。

 次はいよいよ私の骨はどこへ向かうのか、を考えていこうと思う。
おまけ 骨のまえ・旅の地図
骨になるまでにやらなければいけないこと――制度編・超ざっくり整理
 この章では、骨になるために進むべき我らの道に立ちはだかる関門と、対策ともいうべき制度や仕組みを紹介してきた。
 これでも一部しか説明できていないのだが、既にとんでもなく情報過多。こんなんじゃどれが自分に関係があるものなのか分からないと感じた方もいることだろう。

 というわけで、最後にこれだけは押さえておきたい五項目をまとめておきたい。
 超ざっくり。色々雑なまとめになっているのでお気をつけください。

1.見守り契約
 倒れても誰かが気づいてくれる仕組み。生き延びるため、または腐らないための第一歩

2.保証人・身元引受人
 入院に際し求められる誰か。代わりに手続きをしてくれたりもするし、遺体を引き取る役割も

3.任意後見制度
 認知症などで意思表示ができなくなる前に、信頼できる誰かに人生の代理権を託しておく

4.死後事務委任契約
 自分の遺体や家、家財などの後始末を誰かに託すもの。命と生活の残骸をどうにかしてもらうもの

5.遺言書
 財産をどうするか、墓をどうするか、自分の意思をきちんと残す手段。唯一、きちんと法律で決められたもの。死んでから効く。死ぬまではまったく役に立たないので要注意

 どれが自分に必要なのか、誰に頼めば良いのか。すぐに答えは出ないだろう。
 でも、動かないと何も始まらない。
 まずは考える、情報を集める。誰かに相談してみる。自分の住んでいる市町村の窓口に問い合わせをしてみる。
 できるところから始めよう。

題字・イラスト/タニグチコウイチ

著者プロフィール

安田 依央(やすだ いお)

1966年生まれ、大阪府堺市出身。関西大学法学部政治学科卒業。ミュージシャン、女優、司法書士などさまざまな職業を経て2010年、第23回小説すばる新人賞を受賞して小説家デビュー。著書は『たぶらかし』、『四号警備新人ボディーガード』シリーズ(いずれも集英社)、『出張料亭おりおり堂』シリーズ、『深海のスノードーム』(いずれも中央公論新社)など多数。
『終活ファッションショー』、『ひと喰い介護』(いずれも集英社)は司法書士として依頼人の終末に関わってきた経験をベースにした小説。

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