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最後に、絵を語る。
奇想の美術史家の特別講義

辻 惟雄

判 型:四六判
頁 数:224P
ISBN:978-4-08-781755-3
価 格:定価2,530円(10%税込)
発売日:2024年8月5日

日本美術の「奇想」の発見者が語った、
「正統派」の絵画史の流れと、
愛してやまない絵のこと。

「ちょっと薬が効きすぎたか」

自著『奇想の系譜』をきっかけにした昨今の「奇想」の日本美術ブームに対し、そんな思いを抱いていた美術史家の辻惟雄氏が、「正統派」の絵画史について語ったインタビュー集。

岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲ら奇想派の作品を見る上でも知っておきたい、江戸時代初期までの「やまと絵」と「狩野派」の流れ、そして若冲の同時代人である円山応挙の画業について、じっくり解説しています。応挙の章では弟子の長沢芦雪も登場。

さらに、辻氏が愛する室町時代のユニークな絵入り本『かるかや』と、昭和の国民的画家・東山魁夷の作品について紹介し、最後は、東京大学時代の教え子・山下裕二氏(明治学院大学教授)との「師弟対談」で締めくくり。

収録した図版は「四大絵巻」などの国宝からマニアックな作品まで100点超。そのうち70点をカラーで掲載しています。「正統」と「奇想」、その両方の魅力を知る辻氏ならではの、ディープで楽しい日本美術の本です。

【目次】
第1講 やまと絵  日本絵画のおもしろさ、ここにあり
第2講 狩野派  戦国画壇、成り上がりと生き残りの物語
第3講 応挙と芦雪  泰平の都が生んだ巨匠と弟子
第4講 私の好きな絵  『かるかや』と東山魁夷
第5講 辻惟雄×山下裕二 師弟対談  あとがきにかえて

著者情報

撮影/森本美絵

辻 惟雄(ツジ ノブオ)

美術史家。東京大学名誉教授、多摩美術大学名誉教授。1932年、愛知県生まれ。1961年、東京大学大学院博士課程中退。東京国立文化財研究所美術部技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長、MIHO MUSEUM館長を歴任。1970年刊行の『奇想の系譜』(美術出版社)で流派史から零れ落ちた奇想の画家たちを再評価し、近世絵画史を大きく書き換えた。また、「かざり」「あそび」「アニミズム」をキーワードに日本美術を幅広く論じている。2016年に文化功労者に選出され、2017年に朝日賞受賞、2018年瑞宝重光章受章。『奇想の図譜』(平凡社)、『日本美術の歴史』(東京大学出版会)、『辻惟雄集』(岩波書店)、『奇想の発見-ある美術史家の回想』(新潮社)など著書多数。

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