連載
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2026.02.25
惑星巡礼
角幡 唯介
- 第242回 ヒグマの毛皮鞣し
- カヤック狩猟が終わり、実家のある芦別に車で移動した。時間があったのでその日の夕方に猟場にしている山にエゾシカを獲りに行った。秋のうちに二、三頭獲って、その後一年間の自家消費用の食肉を手に入れるためである。ところがその日に獲れたのはエゾシカではなくヒグマだった。
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2026.02.25
大久保佳代子のほどほどな毎日
大久保 佳代子
- 第17回 「白髪」「薄毛」「若作り」と戦う 50代、悩める髪の毛問題
- 先日、前髪を作りました。その日の私はきっとテンションが高かったのでしょうね。美容師さんからの「前髪、どうします?」の問いかけに「作っちゃおう」とノリで回答。「何年ぶりだろう」と年数を数えてしまうくらい、前髪を作るのはかなり久々だったんですけど、これがなかなか好評でね。
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2026.02.25
中村哲を求めて 取材旅4万2000キロ
山岡淳一郎
- 第2回 机のなか
- ドバイを発ったパキスタン航空機は、2023年3月29日午前9時、予定より30分以上遅れてペシャワールのバシャ・カーン国際空港に着陸した。滑走路が少し濡れている。雨が降ったようだ。「地上の気温は摂氏30度です」と機内アナウンスで知らされた。
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2026.02.04
EKIBEN――食べられる曼荼羅
中沢新一
- 第2回 幕の内弁当の誕生
- 駅弁は、日本人の「弁当」の長い発達の歴史の終わり頃になって現れた、ごく新しい現象である。この駅弁は「幕の内弁当」という古い様式を土台にして、それを多方向に向かって自在に展開していくうちに、今日のような多彩な意匠をつくりだしてきた。あらゆる歴史は土台から語りだされなければならない。
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2026.02.04
村の存亡を賭けて、学校を作る
黒川祥子
- 第2回 長野県栄村の挑戦②
- 長野県の最北、人口1,500人足らずの小さな村で、独自の学校作りが進んでいる……。栄村が今、村をあげて取り組んでいるのが、文字通り「村の存亡」を賭けた新しい学校作りだ。都市部では国立・私立学校の後を追う形で始まった小中、中高一貫校の取り組みも、過疎地ではまったく異なる装いを見せる。人口流出、とりわけ子育て世代が流出した結果、子どもの数が減り、学校存続のために統合を余儀なくされるケースが出てきているのだ。
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2026.01.28
沖縄にとって「戦後」とは何か 第二部
目取真俊×木村元彦
- 第5回 加害と戦争責任
- 2025年8月、目取真俊は突如、沖縄県警による家宅捜索を受けた。翌月、東京へ赴いた目取真は靖国神社・遊就館と、川越市にある中帰連記念館を訪ねる。同じ頃、木村元彦は、天皇の戦争責任を独自に問うた帰還兵、奥崎謙三を主人公に据えた映画『ゆきゆきて、神軍』と向き合っていた。
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2025.12.24
いろいろな人のいろいろな色
色覚多様性をめぐって川端 裕人
- 第28回(最終回) おわりに
- わたしたちヒトの集団の中で、多くの人たちは「3色覚」に基づいた色を見ています。しかし、同じ集団の中にも、まったく別の原理で世界を色分けして見ている「2色覚」の人たちや、それに近い人たちが、一定の割合でいるというのは、驚くべきことです。本連載は、色の見え方の「違い」がどのようなものなのか知りたいという好奇心から始まりました。
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2025.12.10
古代の物語が生きている
神話の“現場”を歩く平藤 喜久子
- 第3回 ギリシャ神話を歩く
- 世界のどの土地にも神話があり、神話を持たなかった民族はいないといわれます。けれども、その中でもギリシャ神話ほど、人々の心に生き続け、数えきれないほどの芸術や物語を生み出してきたものはないでしょう。
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2025.12.03
シーナをさがして
第1回 群ようこ
- 第1回 新宿伊勢丹の角で出会って、四十数年 群ようこ
- 大学を卒業して二年の間に何度も転職を繰り返していた私が、発売をいちばん楽しみにしていたのが、「本の雑誌」だった。会社からの帰りには必ず書店に寄って、どんな本が出ているかをチェックしていたのだが、はじめて本の雑誌を見たときの衝撃は忘れられない。本も雑誌も好きだった私は、すぐに購入して、待ちきれずに帰りの電車の中で読んだ。「本の雑誌」の四号だったと思う。
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2025.10.29
わたしの骨はどこへいく?
安田 依央
- 第13回(最終回) 最終章 わたしの骨はどこへいく ②
- 三つ目の部屋を出て、回廊に立つ。で、考えた。それこそ、私の骨に何か役割はあるのだろうかと。骨の役割、前回の最後に格差と書いたが、言い換えれば骨の価値だ。役割を担う骨とは、誰かにとって価値がある。それが仮に負の感情の対象だとしても、少なくとも軽くはない意味を持っているだろう。
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2025.09.24
旅から生まれた名画
中野 京子
- 第20回 旅の終わり
- 「旅の終わり」という言葉で思い出すのは、二〇一〇年のアメリカ映画『ウェイバック−脱出6500km−』(ピーター・ウィアー監督)。実話を元にしたとされる本作は、第二次世界大戦が勃発した一九三九年のポーランドから始まる。
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2025.08.27
いのちノオト
稲葉 俊郎
- 第2部 第1回 人生に「恋」と「迷子」の効用を
- 世界の底流には「何か」が流れている。音もそのひとつの流れだ。音は境界を越えてやってくるものだから。いのちの音の響きに、そっと耳を傾けてみる。「みずから」創造することもあれば、「おのずから」生まれてくることもある。「みずから」と「おのずから」のあわいを生きる中で、人生の創造の瞬間をいま体験している。
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2025.08.20
失踪願望。
椎名 誠
- 連載第27回~41回は単行本『続々 失踪願望。 病み上がり乾杯編』になりました!
- 連載は近日再開予定。お楽しみに!
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2025.07.23
『テクノ封建制』を読む
大澤真幸(社会学者)
- 第6回 『テクノ封建制』を読む 大澤真幸先生インタビュー【後編】
- いま「テクノ封建制」という言葉が注目を集めている。ギリシャの経済学者であるヤニス・バルファキス氏が提唱したキーワードで、2020年代のさまざまな世界的変動を解き明かすカギになると期待されている。
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2025.04.09
知ってた? いまさらきけない宇宙の話
文 村沢 譲/イラスト 高田エミ
- 第8回 恐竜を滅ぼした隕石のナゾ
- 宇宙作家・村沢譲と宇宙好き漫画家・エミ先生の楽しい宇宙講座です。予備知識は一切不要!今回の話題は、「恐竜を滅ぼした隕石、次に落ちてきたらどうなる?」
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2025.01.15
能になった平家物語
林 望
- 第3回 男に翻弄されながらも、自分の人生を生き抜く
『平家物語』の女たち - 巴御前は、『平家物語』に出てくる女たちの中でも、とりわけ人気の高い一人です。強く、美しく、かつ、深い哀しみを秘めています。木曾義仲の愛妾、巴御前は女ながらに一人当千の荒武者で、敵方の武者を捕まえては鞍にねじ伏せ、首をねじ切るという強者です。
- 第3回 男に翻弄されながらも、自分の人生を生き抜く
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2024.12.25
あなをかし、3分でわかる! 「源氏物語」と紫式部
奥山 景布子
- 第50回(最終回) これからの「源氏物語」
- 1年間、「源氏物語」と紫式部についてさまざまなテーマでお送りしてきました。最終回は、〈これからの「源氏物語」〉です。『フェミニスト紫式部の生活と意見~現代用語で読み解く「源氏物語」~』
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2024.10.30
現代英語で読み解くアメリカ大統領選2024
前嶋和弘
- 第3回 「現代英語で読み解くアメリカ大統領選2024③」
分断の先はあるのか - 間もなく11月の本選挙を迎えるが、「ハリス対トランプ」は激戦州を含む世論調査の数字をみると、依然として超僅差(razor-thin margins:カミソリのように薄い差)である。接戦の中、競り勝つために分断をあおるような言葉ばかりが目立つ選挙だが、分断の先に党派性を超える何かの共通項はあるのだろうか。
- 第3回 「現代英語で読み解くアメリカ大統領選2024③」
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2024.09.04
教養としての脳科学
茂木健一郎
- 第4回 人間無視とAIの袋小路
- 1.人工知能によって無効化される「人間」 今、人間の「脳」が揺らいでいる。 人工知能の急速な発達により、人間の脳本来の意義とその可能性が、一方では軽んじられ、また一方では過大視される状況になってきた。しばしば議論される、人工知能に人間の仕事が奪われるというテーマを超えて、人間の存在自体が疑問視される状況が生まれつつある。
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2024.07.24
私の愛する古典の魅力
能になった源氏物語林 望
- 第3回 すべて夢の中 『半蔀(はじとみ)』
- 源氏物語のなかでも、夕顔の巻は親しみやすいのか、非常に人口に膾炙している人気の高い物語です。京都の場末にあたる五条というごみごみとした町の中に、ひっそりと隠れ暮らしている若い女性。源氏との最初の接点は夕顔の花。そして、二人は出逢い、瞬く間に恋が芽生え、その絶頂のなかで早すぎる死を迎える…。
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2024.06.26
ミクソヴァース ―変形菌たちの世界―より
増井 真那
- 最終回 未来の自己へ
- 変形菌は、か細くて弱々しい存在に見えるかもしれません。だけど、私はその生き方からエレガンスを、さらにたくさんの問いかけ——「自己ってなんだろう」「これからの自己はどうなっていくのだろう」——を感じ取ります。愛する変形菌たちと共に生き、対話を続け、その特異な「自己」のあり方に、私はこれからも触発されていくのです。
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2024.05.29
東洋の至宝を欧米に売った美術商──山中商会と英国王室コレクション
もうひとつの『ハウス・オブ・ヤマナカ』朽木ゆり子
- 第3回 山中商会が現代に残したもの。
- 英国王室との関係も深まり、英国における日本美術と山中商会の名声は最高潮に達したかに見えた。しかし、第二次世界大戦がその流れを一気に打ち砕く。それでも日本美術を海外に紹介した業績が消えるわけではない。
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2022.10.26
まるごとバナナが、食べきれない
大久保 佳代子
- 第1回 冷水をぶっかけて取り戻したい、女の鮮度と賞味期限
- 一人暮らしをしていると、困るのが食材の賞味期限。家族でもいれば使い切れるんだろうけど、一人だと食ベ切れないから、どうしても余っちゃうから。







