新刊情報
河野 啓
判 型:四六判
頁 数:296P
ISBN:978-4-08-781772-0
価 格:定価2,200円(10%税込)
発売日:2025年10月24日
競走馬の産地、北海道・浦河町に密着2年間。そしてわかった、「インド人がいなかったら、日本の競馬は成り立たない!」というリアルと、「なぜ、この町では多民族が共生できているのか?」の謎。
HHH(エイチ エイチ エイチ)とは、
Hindi Hokkaido Horseman(ヒンディー・ホッカイドウ・ホースマン)
のこと。
競走馬育成の現場では、今、インド人のホースマンが急増している。
(2025年初夏時点で、浦河町には400人ほどが暮らす)
それはいったい、なぜなのか?
本書で解きほぐされるナゾは……。
・インド人は、なぜ灼熱の地から氷点下10℃の北海道にやってきたのか?
・彼らは競走馬の調教に長けているのか?
・日本社会を彼らはどのように見ているのか?
・一方で、日本社会は彼らをどのように受け入れているのか?
・そもそも、競走馬の育成システムはどのようなものなのか?
・JRAはなぜ「競走馬の育成は、外国人がいなければ成り立たない」という現状に沈黙を続けるのか?
・そして、外国籍の方に対して厳しい日本は、少しでもマシな国になっていくのか?
……など。
毎日毎日、問題だらけ。
でも共存。だって仲間だし、国籍なんか関係ない。
競走馬育成の現場を通して多文化理解を志す人々を見つめた、
友情と傷心と希望のノンフィクション!
●『HHH』がもっとよくわかる! 「① インド人ばっかり! 篇」
●『HHH』がもっとよくわかる! 「② 初めてのインド人小学生 篇」
●『HHH』がもっとよくわかる! 「③ え! 『日本人ファースト?』 篇」
河野 啓(こうの さとし)
1963年愛媛県生まれ。北海道大学法学部卒業。1987年北海道放送入社。ドキュメンタリー、ドラマ、情報番組などを制作する一方、ノンフィクションの執筆に取り組む。著書に『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』(第18回開高健ノンフィクション賞)、『北緯43度の雪 もうひとつの中国とオリンピック』(第18回小学館ノンフィクション大賞)、『ヤンキー 母校に恥じる ヨシイエと義家氏』など。