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家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか

アンジェラ・サイニー/上野千鶴子(解説)/道本美穂(訳)

判 型:四六判
頁 数:416P
ISBN:978-4-08-737006-5
価 格:定価2,530円(10%税込)
発売日:2024年10月25日

はて? 男が偉いって、誰が決めた?
上野千鶴子氏絶賛! 「常識」をくつがえす挑戦の書

《各界から絶賛の声、多数!》

家父長制は普遍でも不変でもない。
歴史のなかに起源のあるものには、必ず終わりがある。
先史時代から現代まで、最新の知見にもとづいた挑戦の書。
――上野千鶴子氏(社会学者)

男と女の「当たり前」を疑うことから始まった太古への旅。
あなたの思い込みは根底からくつがえる。
――斎藤美奈子氏(文芸評論家)

人類史を支配ありきで語るのはもうやめよう。
歴史的想像力としての女性解放。
――栗原康氏(政治学者)

家父長制といえば、 “行き詰まり”か“解放”かという大きな物語で語られがちだ。
しかし、本書は極論に流されることなく、多様な“抵抗”のありかたを
丹念に見ていく誠実な態度で貫かれている。
――小川公代氏(英文学者)



男はどうしていつも偉そうなのか。
なぜ男性ばかりが社会的地位を独占しているのか。
男が女性を支配する「家父長制」は、人類誕生の時から続く不可避なものなのか?

これらの問いに答えるべく、著者は最新の科学、考古学、人類学などの成果をもとに、
歴史をひもとき、世界各地を訪ねながら、さまざまな「家父長制なき社会」を掘り下げていく。
時代は数千年前の先史時代に始まり、古代ギリシア・ローマの時代や中世・近世を経て、現代まで。
場所はアフリカからアメリカ大陸、ヨーロッパや中東、そしてアジアのステップ(草原)地帯まで。
徹底した取材によって人々の思い込みをくつがえした結果、見えてきたものとは……。
「抑圧」の真の根源を探りながら、未来の変革と希望へと読者を誘う話題作!


《世界各国で話題沸騰!》

WATERSTONES BOOK OF THE YEAR 2023 政治部門受賞作
2023年度オーウェル賞最終候補作


明晰な知性によって、家父長制の概念と歴史を解き明かした、息をのむほど印象的で刺激的な本だ。
――フィナンシャル・タイムズ

希望に満ちた本である。なぜかといえば、より平等な社会が可能であることを示し、
実際に平等な社会が繁栄していることを教えてくれるからだ。
歴史的にも、現在でも、そしてあらゆる場所で。
他の文化の視点から物事を見ることで、私たちの生き方がまったく異なる光の中で明らかにされるのだ。
――ガーディアン

サイニーは、この議論にきらめく知性を持ち込んでいる。
興味深い情報のかけらを掘り起こし、それらを単純化しすぎずに、
大きな全体像にまとめ上げるのが非常にうまい。
――オブザーバー

イベント情報

上野千鶴子さん×佐藤文香さん
『家父長制の起源』刊行記念トークイベント開催決定!


『家父長制の起源』の刊行を記念して、11月21日(木)にジュンク堂書店池袋店にて対談イベントを開催いたします。
登壇者は、本書に「解説」および「推薦」をお寄せいただいた上野千鶴子さんと、一橋大学の佐藤文香さんです。

2024年4月から9月にかけて放送された、NHK連続テレビ小説『虎に翼』。
「婚姻状態にある女性は無能力者」など、男女不平等をめぐる多くの矛盾や不条理が真正面から扱われ、話題を集めました。
同作で重要なキーワードとなったのが「家父長制」です。
(特に年長の)男性が女性を支配するこの仕組みは、今もなお日本社会を覆っているように感じられます。
果たして、家父長制に終わりはあるのでしょうか?
現在の状況を打ち破るために、私たちには何ができるのでしょうか。
お二人に徹底的に語っていただきます。

イベントの詳細は、以下のURLよりご確認ください。
https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-241121

著者情報

Photo:Henrietta Garden

アンジェラ・サイニー

科学ジャーナリスト。オックスフォード大学で工学、キングス・カレッジ・ロンドンで科学と安全保障の修士号をそれぞれ取得。オックスフォード大学・キーブルカレッジ名誉フェロー。マサチューセッツ工科大学院非常勤講師。BBCやガーディアンなど英米の主要メディアに多数出演、寄稿。主な著書に『科学の女性差別とたたかう――脳科学から人類の進化史まで』『科学の人種差別とたたかう――人種概念の起源から最新のゲノム科学まで』など。

上野 千鶴子(解説)(ウエノ チヅコ)

社会学者。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士。東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。著書に『家父長制と資本制』『女ぎらい』『近代家族の成立と終焉 新版』『おひとりさまの老後』『情報生産者になる』など多数。

道本 美穂(訳)(ミチモト ミホ)

英語翻訳者。東京大学文学部社会学科卒業。大手通信会社勤務を経て独立。主な訳書に『失われた報道の自由』『地獄への潜入』『トマトの歴史』、共訳書に『告発――フェイスブックを揺るがした巨大スキャンダル』など。

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