変形菌とはなにものか？　実はいまもよくわかっていないミステリアスな存在。
幼いときにこの謎の存在に惹かれ、20歳のいま変形菌研究を続ける著者が不思議の世界を案内します。昨日今日では完成しえない記録を、圧倒的に美しい写真と変形菌目線ともいうべき文章で分かりやすく紹介。これぞほんものの多様性、ワンダーの世界です。
変形菌初心者へのシンプルな用語解説から著者が取り組む「変形菌の自己、生きものにとっての自己」の哲学的な話題まで網羅。
ヘビヌカホコリ（子実体）、アシナガモジホコリ（変形体）ほか名前もユニークな変形菌たち。私たちの周りで、小さな生きものがダイナミックなストーリーを紡いでいるさまは感動的！
写真で魅せられるから、文章の理解が深まる。読み終えたとき、周りへの目線が優しくなる。ネイチャー系でありながら読み物としても充実の一冊です。