既刊情報
年34日だけの洋品店
大好きな町で私らしく働く
井形 慶子
判 型:四六判
頁 数:256P
ISBN:978-4-08-781703-4
価 格:定価1,650円(10%税込)
発売日:2021年8月26日
“吉祥寺で2か月に一度だけ店主”、夢を叶えた50代の奮闘記
50代で何かを始める前提は、
それが好きなことか、やりたいことか。
幼い頃から憧れだった、自分の店。
世間的に早いとはいえないが、気力も活力もたっぷり残っている50代半ば、
人気の町・吉祥寺で、英国で探し集めた服と雑貨の店を始めた。
イメージは、イギリスの小さな町にある、衣類から本、食品までを扱う”よろず屋“。
物件探し、リフォーム、仕入れ交渉、初めての接客……ひとつひとつクリアして、夢をかなえた。
英国情報誌の編集長とかけもちのため、年34日だけの営業だが、
「ここにしかない物に出会える」と、開店を心待ちにしている顧客も多い。
愛すべき居場所を手に入れた”ときどき店主“が、忙しくも満ち足りた日々を綴る。
何か始めたい、働き方を変えたい人の背中を押してくれる、50代の奮闘記。
予算70万円でリフォームした31㎡の店内
【本文より】
物を売るだけでなく、イギリスの生活文化や風土までお客さんに届けたい。
扱う商品のほとんどは、イギリスの小さな工房や個人の手仕事。
商品を仕入れる時は、お客さん一人ひとりを思い浮かべる。
店の一日は何もかもが非日常で、何年経っても開店前日はハラハラドキドキ。
毎回、最終日には、私も店で買い物をする。そこには、年を重ねて
やっと見つけたものたちが、よそゆきの顔をして並んでいる。
お客さんに扉を開けて楽しんでもらう陳列棚
【目次より】
1 これからの仕事は小さく好きなことを中心に
2 ストレスフルな高給取りより少額でも固定給の自由人がいい!
3 50代で始める小さな店作り
4 無理なく、ずっと店を続ける工夫
5 英国流小商いで小さな洋品店オープン
6 洋品店という名の何でも屋
7 人生経験でこなす本格的接客仕事
8 店を始めて分かったこと
9 60代、好きなことでも未来は決めない
正式店名は「吉祥寺よろず屋The Village Store」
撮影・沼畑直樹
井形 慶子
井形慶子(いがた・けいこ)1959年長崎県生まれ。作家。28歳で出版社を立ち上げ、英国情報誌「英国生活ミスター・パートナー」を発刊。100回を超える渡英後、ロンドンにも住まいを持つ。『古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家』『ロンドン生活はじめ! 50歳からの家づくりと仕事』『イギリス流 輝く年の重ね方』『いつか一人になるための家の持ち方 住まい方』など著書多数。 ブログ「よろず屋Everyman Everyman 」から