既刊情報
会社の中の発達障害
いつも嫌なことを言う上司、いつも迷惑をかける部下
星野 仁彦
判 型:四六判ソフトカバー
頁 数:192ページ
ISBN:978-4-08-781635-8
価 格:本体1,200円+税
発売日:2017年09月05日
仕事場で発達障害を抱える人に接した場合の具体的対応策
落ち着きがない。すぐにキレる。ケアレスミスが多い。時間を守らない。デスク回りが乱雑。場の空気が読めない。失くし物が多い。人と交わらない。一方的に自分の話をする……。
これらが度を越していたら、その人は「発達障害」かもしれません。
昨今、マスコミでも多く取り上げられ注目されている発達障害。
不注意、多動性、衝動性などが見られる「注意欠如・多動性症候群(ADHD)」や、社会的想像力、コミュニケーションなどに問題がある「自閉症」「アスペルガー症候群(AS)」などを含む「自閉症スペクトラム障害(ASD)」などの発達障害を抱える人は、理解されにくく社会に馴染めないことが多い。
しかし、発達障害の疑いがあるとされるアインシュタイン、モーツァルト、織田信長らの存在が証明するように、得意分野では優れた能力を発揮することがある。
仕事場で障害を抱える人の特性を活かすために、周囲の人ができることとは? 実例をもとに具体的な対応を提案する。
近年出版された発達障害に関する本は、障害者本人へのアドバイスがメインになっているものが多数だが、本書は、周囲の人々へのアドバイスに比重を置く。
星野 仁彦(ほしの よしひこ)
1947年福島県生まれ。心療内科医・医学博士。福島学院大学大学院教授。福島県立大学卒業後、米国エール大学児童精神科留学。福島県立医科大学神経精神科助教授などを経て現職。専門は児童精神医学、スクールカウンセリング、精神薬理学など。発達障害を専門とする児童精神医学の第一人者。著書に、ロングセラーとなっている『発達障害に気づかない大人たち』『発達障害に気づかない大人たち<職場編>』(祥伝社新書)のほか、『それって、大人のADHDかもしれません』(アスコム)、『「空気が読めない」という病 —大人の発達障害の真実』(ベスト新書)、『発達障害を見過ごされる子ども、認めない親』(幻冬舎新書)、『私は発達障害のある心療内科医 —「いつも生きづらさを感じている人」への処方箋』(マキノ出版)、共著に『まさか発達障害だったなんて ―「困った人」と呼ばれつづけて』(PHP新書)などがある。