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インパール作戦従軍記―葦平「従軍手帖」全文翻刻

火野葦平 解説/渡辺考 増田周子

判 型:四六判
頁 数:592ページ
ISBN:978-4-08-781630-3
価 格:本体4,800円+税
発売日:2017年12月05日

本年の終戦記念日「NHK特集」で放送され、注目を浴びた「インパール作戦」の戦場レポート登場!

作家・浅田次郎氏も注目した戦記資料

「火野は人間を書こうとする。記録ではなく小説家
の目である。しかし表現は適切に制御されている。
検閲に際して、あわてて破り棄てるような愚は犯さ
なかったであろう。」かつて火野の「従軍手帖」の
全貌を自らその目で取材した作家・浅田次郎氏に、
手帖に関し、そう言わしめた魂の記録が、今甦る


著者情報

火野葦平(ひの あしへい)

一九〇七(明治四〇)年~一九六〇(昭和三五)年。昭和期の小説家。早稲田大学英文科中退。一九三七(昭和一二)年、応召。出征前に書いた『糞尿譚』が翌年の第六回芥川賞を受賞。中国で軍務に服する葦平のため、小林秀雄が大陸に渡り、陣中での授賞式となった。その後、報道部へ転属、軍部との連携を深め、中国大陸の諸作戦に、報道班員として従軍。徐州作戦を戦記スタイルで書いた『麦と兵隊』は大きな評判をよび、『土と兵隊』、『花と兵隊』と合わせた「兵隊三部作」は三〇〇万部を超えるベストセラーに。除隊後の太平洋戦争期も、マレー半島、比島、インパール、中国大陸の各戦線におもむき、従軍作家として人気を博す。戦後は、「戦犯作家」として戦争責任を厳しく追及され、一九四八(昭和二三)年から一九五〇(昭和二五)年まで公職追放を受ける。六〇年安保発効の五日後、一九六〇(昭和三五)年一月二四日、自宅書斎で自死。享年五三。

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