ギリシャ神話に登場する神々の愛憎劇や、中世以降の物語詩・文学に題材をとり、自由に大胆に時にエロティックに描かれた作品群。

〈目次〉

第1章 オリュンポスをめぐる神々
第2章 神々の愛と罪
第3章 英雄と怪物
第4章 神話から人間のドラマへ
「神話と物話」の系譜／諸川春樹（多摩美術大学）

★エッセイ＝「過剰」の美／姜尚中（政治学者／作家）
★ある視点＝禁断の世界を描くこと／ヤマザキマリ（漫画家）
★ギャラリー・トーク＝アトリビュートと画中画／陳岡めぐみ（国立西洋美術館）

●主な収録作品
《パラスとケンタウロス》サンドロ・ボッティチェリ
《バッカス》カラヴァッジョ
《縛られたプロメテウス》ペーテル・パウル・ルーベンス
《ダナエ》グスタフ・クリムト
《ヘラクレスとヒュドラ》ギュスターヴ・モロー
《眠れるメドゥーサ》フェルナン・クノップフ
《オイディプスとスフィンクス》ギュスターヴ・モロー
《フィレタスの果樹園『ダフニスとクロエ』より》マルク・シャガール
全67点

© Tate, London, 2017 / DNPartcom