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エブリシング・バブルの崩壊

エミン・ユルマズ

判 型:四六判
頁 数:256ページ
ISBN:978-4-08-786135-8
価 格:定価1,760円(10%税込)
発売日:2022年3月25日

ロシアのウクライナ侵攻で暴落したマーケット、
石油や天然ガスなどの資源高に世界的インフレ、
今後の世界経済と日本経済はどうなる?

 先行きの見えない世界経済。これから世界と日本の経済はどうなっていくのか?
気鋭のエコノミスト、エミン・ユルマズ氏が最新の話題に鋭く迫り、世の中に道しるべとなる経済予測本。

 コロナ禍で空前の金融緩和が行われて3年。インフレ高進から、利上げの必要性を叫ばれてきたが、いよいよ2022年は、3月から利上げが始まる。FRB(米国の連邦準備理事会)の方針大転換で、世界経済のフェーズが変わる。その矢先に起きたロシア軍のウクライナ侵攻で、世界の株式マーケットは暴落し、石油や天然ガス、小麦などのコモディティ価格が暴騰! 

 株式も不動産もすべてがバブルと思えるほど価格が上昇していた2021年末から一転、2022年からはマーケットの暴落が始まり、すっかり激変したマーケット環境だが、その背景と今後のゆくえを予測する。遠くない時期にリーマン・ショック以上(!)の世界経済の崩壊が訪れることを、著者は深く懸念する。
 
 しかしこんなときだからこそ、日本に世界の資金が集まる投資のチャンスでもあるとも言う。
 一方、日本では、思うように賃金が上がらず、物価の上昇だけが先行する不況下のインフレ、すなわちスタグフレーションが懸念されている。
 また、世界経済の牽引車だった中国は、恒大集団の実質的な破綻など不動産バブルの崩壊がささやかれ、景気の後退が懸念されている。
 さらにサイバーセキュリティへの警告や暗号通貨の広がりなど、グローバル化、デジタル化した世界経済ならではの、新しい問題についても警鐘を鳴らす。
 最新情報が満載! 世界経済の大転換期に入った今、投資をする人も、しない人も、是非読んでおきたい一冊。


【目次】
第1章 エブリシング・バブルはFRB緩和バブル
・世界を駆け巡ったFOMC議事録ショック
・最終場面を迎えた米国株の強気相場  
・FRBの戦い、インフレ退治か、リセッション突入か?
・1月FOMC直後の米国株の動きについて
・そもそもインフレはなぜ起きたのか?
・インフレ一過性説を撤回し白旗を揚げたFRB
・最後に傾くのが米国経済
・エブリシング・バブルとITバブルの違い
・オプション投機によりガタガタになる米国の証券会社
・避けらないグレート・クラッシュ
・IPOラッシュが株式市場の需給の悪化を招く
・GAFAバブル、お祭りはいよいよ終了する
・ITバブル崩壊時のナスダックと瓜二つのチャート展開

第2章 キャリーバブルとキャリークラッシュ
・リーマン・ショック以降より加速した富の移行
・米国社会の格差の拡大
・レーガノミクスが築いた馬鹿げた格差
・コロナ禍にFRBが抱えるジレンマ
・バブルを拡大し、全盛期を迎えているキャリートレード
・負の相関関係にあるVIX指数とS&P500
・リーマン・ショックよりはるかに拡大した現在のスーパーバブル
・経済を人質に取る株価と、FRBへの期待増大
・金持ちに有利に、貧乏人に不利に働く米国の資本主義

第3章  難儀きわまるインフレがやってきた!
・世界のインフレの余波が日本にも? 引き締めに転じざるを得なくなる日銀
・必ずしも経済にプラスとして働かないインフレ
・理にかなっていたデフレ下の日本人の判断
・インフレ時代には株か実物資産で運用すべき
・ベースマネー増に乗らなかった日本人の国民性
・生活必需品の値上げの季節の到来
・世界のインフレはいつまで続くのか?

第4章 日本経済の今後を考える
・マザーズ一人負けの要因
・岸田ショックと日本のインフレ
・市場に嫌われた岸田首相のスローガン
・ドル高、円安が企業業績に影響
・日本と米国の違い
・バブルのトラウマを抱えている日本人
・台湾有事を見据え、米国の本気が窺える駐日米大使人事
・日本の半導体を潰したバブル崩壊
・TSMC熊本工場建設の意味深長
・インフレ時代に日本人が投資すべき分野は?
・サブスクリプション・サービス全盛とミドルクラスの弱体化
・有事の際に平時の体制でコロナとの戦いに勝とうとした日本政府

第5章 中国で全開する習近平ワールド
・破綻寸前に追い込まれた中国2位の不動産デペロッパー・恒大集団
・中国の不動産バブルはとっくに弾けている
・何のメリットも社会にもたらさない不動産バブル
・急速に発展してきた中国の反動
・世界にデフレを輸出してきた中国
・習近平が望むテック企業と望まぬテック企業
・半導体部門における劣勢とインターネットセクター潰しの関係
・米国の半導体禁輸措置で激落したファーウェイの売上高
・EVは覇権戦略の一環
・なぜ中国はTPPに加入しようとしているのか?
・共同富裕と文革の共通性
・西側の価値観を否定する習近平
・台湾有事は、日本人の意識を劇的に変えるか?
・人民元が基軸通貨になれない絶対的な理由
・準鎖国を意識する中国
・さらに明確化されるデカップリングの姿

第6章 ウクライナ、アフガニスタンなどの地政学リスクの変化
・ウクライナを他国と捉えていないプーチン大統領
・ウクライナ情勢とコモディティ価格
・さまざまな国で政治的な不安定を招く食料品価格の上昇
・日本人が知らないアフガニスタン事情の内幕
・ソ連崩壊の一因となったアフガン侵攻
・湾岸戦争がすべてを変えた
・カオスが続くほど国の近代化は遅れる
・アフガン撤退を決意した米国なりの事情
・ドイツへの天然ガス供給停止はロシアからの警告

第7章 世界標準に比して無防備に近い日本のサイバーセキュリティ
・メタバースが進化してきた経緯
・人類に途方もない危機をもたらすIoT
・これから急激に増える日本企業に対するサイバー攻撃
・テクノロジーを深く理解していない人は政治家になれない時代

第8章 暗号通貨の正体
・暗号通貨支持者の主張を看破する
・新興宗教になり果てた現在の暗号通貨
・暗号通貨支持者たちが目指す世界とは何か?
・ステーブルコイン・テザーの本性

著者情報

©堀田力丸

Emin Yurumazu (エミン・ユルマズ)

トルコ・イスタンブール出身。16歳で国際生物学オリンピックの世界チャンピオンに。1997年に日本に留学。1年後に東京大学理科一類に合格、2004年に東京大学工学部を卒業。2006年に同大学新領域創成科学研究科を修了し、生命工学修士を取得。2006年野村證券に入社。投資銀行部門、機関投資家営業部門に携わった後、2016年に複眼経済塾の取締役・塾頭に就任。
●エミン・ユルマズTwitter      https://twitter.com/yurumazu/

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