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アバターと共生する未来社会

石黒 浩

判 型:四六判
頁 数:296P
ISBN:978-4-08-786136-5
価 格:定価2,090円(10%税込)
発売日:2023年06月26日

2025年の大阪・関西万博でも期待!!
アバターが常識になる未来社会を予測する!

 アバターとは、自分自身の分身のことである。自分の家にいながらにして海外旅行をしたり、まったく別のキャラクターとして違う仕事についてみたり、現実とは異なる社会で新たな交友関係を作ったり……アバターを上手に使いこなすことで、人生を2倍、3倍も楽しめる時代が始まった。この本では、アバターの概念に、ゲームの世界ではおなじみの2次元のCGキャラクターだけでなく、遠隔操作されたアンドロイドやロボットを含めており、これらが実社会と関わっていくことで、どのように未来の生活が変化していくかを予測している。
 著者の石黒浩教授は、人間に限りなく近いロボットやアンドロイドの制作で世界的に著名な研究者である。石黒教授にそっくりなロボットが遠隔操作されている様子をテレビや本で見たことがある人も多いだろう。著者はそれらの研究を通して、常に人間らしさとは何かを追求し、客観的にデータを検証していった。やがて遠隔操作で動かすことができて、ある程度「自律的な」判断のできる「ロボビー」やアンドロイドの「ERICA」などを作った。また、それらの知見を応用して生まれた2次元のCGキャラクターの商用化にも成功した。

 本書は、現在のChatGPTのような個人とAIが直接コミュニケーションを図る世界への橋渡しとなる、先駆的な研究の歴史を扱っている。アバターを商業空間にいかにうまく取り入れていくかの実験や、今後起こるであろうアバターの社会的問題や、法的な整備の必要性などにも触れ、示唆に富む内容となっている。  さらに2025年に開催予定の大阪・関西万博では、石黒教授のアバターをリアルに見せるパビリオンが建設中で、さまざまなアバター体験が楽しめる予定である

著者情報

石黒 浩 (いしぐろ ひろし)

ロボット工学者/大阪大学教授
1963年、滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻(栄誉教授)、ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者。2011年,大阪文化賞受賞。2015年、文部科学大臣表彰受賞およびシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞。2020年、立石賞受賞。

著書に『ロボットとは何か―人の心を映す鏡』(講談社現代新書)、『ロボットは涙を流すか―映画と現実の狭間』(PHPサイエンス・ワールド新書)、『人と芸術とアンドロイド―私はなぜロボットを作るのか』(日本評論社)、『"糞袋"の内と外』(朝日新聞出版)、『どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私』(新潮文庫)、『アンドロイドは人間になれるか』(文春新書)、『ロボットと人間―人とは何か』(岩波新書)など多数。

撮影/五十嵐和博

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