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カテゴリーキング
Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか

アル・ラマダン、デイブ・ピーターソン、クリストファー・ロックヘッド、ケビン・メイニー 訳/長谷川圭

判 型:四六判
頁 数:400ページ
ISBN:978-4-08-786085-6
価 格:本体2,000円+税
発売日:2017年09月26日

新しいマーケットを創り出した人は何が違ったのか


©Colin Vincent

今の風景を一変させたいと思っている起業家だったら、
本書から多くを学べるだろう。
グラビティ(重力)を振り払う企業をつくるための
インスピレーションやフレームワークが得られる。

――マーク・ベニオフ
(セールスフォース・ドットコム会長兼CEO)


本書は、伝説を作りたい、長く続く企業を作りたいと考えている
起業家や重役たちにとって、新たな指南書になるだろう。

――ジム・ゲーツ
(セコイア・キャピタル パートナー)

 Facebook、Google, Salesforce.com、Uber、VMware、Netflix、IKEAの共通点は何だろうか? Appleと創業165年を迎える老舗ガラス製品メーカー、コーニングが似ている点は?
 ズーンやウィンドウズ・モバイル、BING、マイクロソフト・ストアで多額の資金を失ったマイクロソフトが何度も繰り返した、ありがちなミスとは? スタートアップの一部は長続きして価値を生み出し続ける一方で、多くは急成長を遂げたあとにいなくなってしまったのはどうしてだろうか?
 なぜ、エルヴィス・プレスリーはただの“キング”ではなく、“カテゴリーキング”なのか?
 答えのカギは、製品やサービスの新しいカテゴリーを創造し、発展させ、そして支配することにある。

 本書のタイトルにある「カテゴリーキング」とは何だろうか。このキーワードを解き明かすカギは三つある。
 一つ目は、それまでにない「新しいカテゴリーを創る」という発想だ。普通は、新製品や新サービスを開発することに血道をあげがちだ。しかし、それではチキンレースになってしまう。そこから抜け出すためには、これまでにない「新しいカテゴリー」を開発することこそ、今の時代に必要な戦略だと著者たちは説いている。
 二つ目は、新しく創り上げたカテゴリーでトップにならなければならいということだ。これはその通りだろう。新しいカテゴリーを開拓するということは、まだ誰も進出していないわけだから、そこでまずトップになるのは容易なはずだ。
 難しいのが三つ目で、新しく創造したカテゴリーで「トップを維持すること」である。これはなかなか難題だ。せっかく新しいカテゴリーを切り拓いても、あとからやってきた創造的模倣者たちにトップの座を譲ってしまっては元も子もない。新しいカテゴリーを開発した苦労を知っているだけに、すぐに追いついては来ないだろうとつい油断する。そこにスキができる。

宮永博史(東京理科大学大学院教授)
日本語版まえがきより抜粋

目次

まえがき:バッド・ツナからプレイ・ビガーへ

第1部 カテゴリーキングの経済
第1章 創造の勝利
六つの問い/王と王国にまつわる本当の話/カテゴリーキングの定義
カテゴリーキングの経済/カテゴリーデザイン入門
カテゴリーのデザインミス:失敗例/本書をどうやってつくったか
第2章 あらたな戦略としてのカテゴリー
なぜカテゴリーなのか/カテゴリー戦略
カテゴリーの観点から見たグーグル/カテゴリーがキングを選ぶ
第3章 カテゴリーデザインの教え
歴史に残るカテゴリーデザイン/カテゴリーデザインとは?
いよいよ本題━━カテゴリーデザインとは?
カテゴリーデザインの考え方/カテゴリーデザインと勇気
第2部 カテゴリーキングのプレイブック
海賊、夢想者、革新者がどのように市場をつくり、支配するのか
第4章 スタート:カテゴリーの見つけ方
洞察を得る/カテゴリーへの洞察
カテゴリーへの洞察:オリガミ・ロジックとは別の物語
第5章 戦略:ポイント・オブ・ビューの力
手短な比較 物語ストーリーがキングをつくる
POVはタイミングがすべて……ではないが、ほぼすべて
POVの表現/POVの効果
第6章 モビライゼーション:困難を吹き飛ばせ
グラビティの重み/カテゴリーデザインの実践
CEOのほとんどが思いつかないこと
ぴったりサイズのスーツを見つける グラビティ
第7章 マーケティング:海賊による侵略を歓迎する市場の形成
関心を呼ぶ方法/市場に電気を通す/電撃作戦と脳の関係
電撃の照準/乗っ取りとどんちゃん騒ぎ
第3部 カテゴリーキングであり続ける
海賊、夢想者、革新者がどのように伝説になり、世界に爪痕を残すのか
第8章 フライホイール:カテゴリーキングから伝説のキングへ
伝説になり、世界に爪痕を残す方法
弾み車フライホイールの仕組み
フライホイールの観点から見たカテゴリーキングの物語
カテゴリー潜在力の道/カテゴリーの収穫と世代交代計画 
第9章 企業:カテゴリーを創造しつづける方法
『キャズム』を超え、『イノベーションのジレンマ』を避けながら、カテゴリーをつくり続ける方法
もし一六五歳になったら、何がしたい?/新しい連続カテゴリー創造マシン
カテゴリーデザインとカテゴリーごっこ/テクノロジー企業でない会社は?
第10章 個人のプレイ・ビガー
ポジショニング:やるかやられるか/人生のカテゴリーデザイン
最後に、あるいは「さようなら、いままで魚をありがとう」
著者情報

©Colin Vincent

アル・ラマダン デイブ・ピーターソン、クリストファー・ロックヘッド、ケビン・メイニー

コンサルティング会社「プレイ・ビガー」の共同設立者。各々、起業家、企業幹部、アドバイザーなどのキャリアを経て、現在は、クライアント企業にカテゴリーのデザインをアドバイスしている。3人ともシリコンバレー在住。

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