既刊情報
伝える人、永六輔
『大往生』の日々
井上 一夫
判 型:四六判
頁 数:256ページ
ISBN:978-4-08-781656-3
価 格:本体1,600円+税
発売日:2019年3月5日
あの世紀の大ベストセラー『大往生』はかくして生まれた。
刊行から25年、当時の担当編集者が語る、永六輔との日々。
作詞家、放送作家、ラジオパーソナリティ、タレントと多彩な顔を持つ、昭和の巨人・永六輔(1933-2016)。しかし1994年刊行の『大往生』(岩波新書・2018年12月現在、累計246万部)の大ヒットによって、いわゆる「教養新書」の市場を一変させた著者としても知られる。
その『大往生』シリーズ全9冊を担当した編集者が、永六輔と、彼と過ごした日々を初めて語る。「旅」と「ラジオ」から生まれた、永六輔の「知恵の言葉」の源泉とは何か。
『大往生』刊行から25年。10年あまり永六輔の本作りに寄り添い、ともに全国をめぐった元担当編集者から見た、大ヒット書籍の現場。そこからしか見えない永六輔の姿。
いま「語りの達人」の素顔が浮かび上がる!
井上一夫(いのうえ かずお)
1948年、福井県に生まれ、新潟県、富山県で育つ。1973年、岩波書店に入社。日本思想体系編集部、文科系単行本編集部、日本近代思想体系編集部、新書編集部をへて、1999年、営業部へ異動。2003年から同社取締役(営業担当)となり、2013年退任。単行本では、主として日本史関係書目を担当し、新書では永六輔シリーズをはじめ、阿波根昌鴻『三国志演義』、吉田孝『日本の誕生』、阿久悠『書き下ろし歌謡曲』、姜信子『日韓音楽ノート』、関屋晋『コーラスは楽しい』、山藤章二『似顔絵』、小室等『人生を肯定するもの、それが音楽』、鈴木敏夫『仕事道楽』などをてがけた。