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西洋絵画の王道といわれてきた歴史画。偉大な英雄像から、悲劇の場面、戦争の悲惨さまで、時代を映し出した絵画に人間の歴史を見る。
〈目次〉
第1章 英雄と民衆
第2章 人生の鑑
第3章 歴史画の変容
第4章 風俗画と歴史画のはざまで
歴史画の系譜/高橋達史(青山学院大学教授)
★エッセイ=ダヴィッドという男/佐藤賢一(作家)
★ある視点=描かれた歴史/樺山紘ー(歴史学者)
★ギャラリー・トーク=スケッチする画家について/陳岡めぐみ(国立西洋美術館)
●主な収録作品
《ブレダの開城(長槍)》ディエゴ・ベラスケス
《1808年5月3日、マドリード 銃殺刑》フランシスコ・デ・ゴヤ
《キオス島の虐殺》ウジェーヌ・ドラクロワ
《ソクラテスの死》ジャック= ルイ・ダヴィッド
《アレクサンドリアの聖カタリナの議論》ピントゥリッキオ
《メデューズ号の筏》テオドール・ジェリコー
《フォキオンの遺灰の拾集》ニコラ・プッサン
全60点
Photo © RMN-GP (musée du Louvre) / Hervé Lewandowski / AMF-DNPartcom
高橋達史(たかはし・たつし)
1951年東京都生まれ。青山学院大学教授。東京大学大学院博士課程中退。アムステルダム大学美術研究所に学ぶ。著書に『カンヴァス世界の大画家17 フェルメール』(共著、中央公論社)、『世界美術大全集 西洋編17 バロック2』(共同責任編集、共著、小学館)、『ヴィクトリア朝万華鏡』(共著、新潮社)、訳書にクリスティアン・テュンペル『レンブラント』(中央公論社)、マリエット・ヴェステルマン『岩波世界の美術 レンブラント』(岩波書店)など。
令和2年7月豪雨被災お見舞い
このたび令和2年7月豪雨により各地で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。また、被災地等におきまして、避難生活や復興支援など様々な活動に 全力を尽くしていらっしゃる方々に、深く謝意と敬意を表します。一日も早く 復旧 がなされますよう衷心よりお祈り申し上げます。
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