特集コラム

『わん!ワールド占い』的、レジェンドグループ

第7回

更新日:2024/04/24

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『わん!ワールド占い』では、古代中国で生まれた陰陽五行説に基づき、人間社会を「木・火・土・金・水」の5つの犬種グループに分類します。そしてこの5つのグループ同士にはそれぞれ明確な相性が存在します。

 たとえば「木が燃えることで火を生じる」から木と火のグループは相性がよく、「水は木を育てる」から水と木のグループは相性がいい。でも「水は火を消してしまう」ので水と火のグループは相性が悪いといった具合です。

 これは会社や学校はもちろん、ポピュラー音楽の世界、バンドやグループ内の人間関係にもそのままあてはまります。

 そこで今回は、共に20世紀を代表するロックバンドであり、その後の音楽シーンに多大な影響を与えた2つのレジェンドグループ、ザ・ビートルズとザ・ローリング・ストーンズについて、『わん!ワールド占い』的視点から考察してみたいと思います。

 まずはザ・ビートルズの4人のメンバーから見ていきましょう。あえて説明する必要はないと思いますが、「イエスタデイ」「ヘルプ!」といった誰もが知る名曲があり、全世界でのレコード、C D、ダウンロードなどを合わせた売上総数が6億を超えるという、レジェンドの中のレジェンドです。

“水”のわんこグループ

コッカースパニエル
ジョン・レノン(1940.10/9)
コッカースパニエル
ジョージ・ハリスン(1943.2/25)

“金”のわんこグループ

トイプードル
ポール・マッカートニー(1942.6/18)
シーズー
リンゴ・スター(1940.7/7)

 カリスマ性と発信力を持つ「水」のわんこが2人、感性が豊かで表現力に優れた「金」のわんこが2人という、ロックバンドとしてはまさに理想的な組み合わせ。もちろん「水」と「金」の相性も完璧です。

 特に「水」のメンバーは、世代を越えてヒットし、社会に影響を与えるような楽曲を生み出すためには、不可欠な存在とされています。
 なぜなら「水」は、「流れを生む(流行を作る)」ことができる唯一の五行だからです。
 日本のバンドで例を挙げると、キャロルの矢沢永吉(ゴールデンレトリバー)、サザンオールスターズの桑田佳祐(コーイケルホンディエ)、YMOの坂本龍一(コーイケルホンディエ)といったカリスマたちは、みな「水」のわんこです。

 その「水」に「金」が結びつくことで、流れ(流行)はさらに大きくなります。古代中国では、金(金属)の表面が結露し、水滴ができることを「金から水が生まれる」と考えました。つまり「金」のわんこは「水」のわんこにとって“エネルギーの供給源”なのです。
 ザ・ビートルズにおいては、ジョン・レノン(コッカースパニエル)という「水のカリスマ」と、ポール・マッカートニー(トイプードル)という「金の天才」の化学反応が、世界中の人々を熱狂させるような、大きな流れを生んだのだと思います。

 そして、もう1人の「金」であるリンゴ・スター(シーズー)の存在も大きかったはず。コッカースパニエルの仲良しわんこがシーズーであることからもわかる通り、気配り上手なシーズーが、こだわりの強いコッカースパニエル2人(ジョンとジョージ)の緩衝材になることで、バンド内の調和が保てたのではないかと考えるからです。

 ところがザ・ビートルズは1970年、レコードデビューからわずか8年後に解散してしまいます。直接的な理由はポール・マッカートニーの脱退ですが、その背景には、ジョン・レノンの最愛のパートナーとして影響力を強めていたオノ・ヨーコの存在があったと噂されています。

“水”のわんこグループ

コッカースパニエル
オノ・ヨーコ(1933.2/18)

 なんとオノ・ヨーコも、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスンと同じコッカー・スパニエルです。
 これは想像にすぎませんが、「水」2人、「金」2人のザ・ビートルズに、もう1人の「水」が交わったことで、エネルギーの供給バランスが崩れ、均衡を失ったというのが、解散の遠因だったのかもしれません。気配り上手のシーズーも3人のコッカースパニエルの緩衝材になるのは、さすがに難しかったのではないでしょうか。

 次は、もう一つのレジェンドグループ、ザ・ローリング・ストーンズのメンバーを見てみましょう。
 ストーンズは、1962年の結成から60年以上に渡って活躍し、今なお最高峰に君臨するロックバンドの王者。昨年10月には新作アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』を発表し、大きな話題を集めました。
 ザ・ローリング・ストーンズは、ここ30年ほど下記のメンバーで活動をつづけていました。

“水”のわんこグループ

コッカースパニエル
ミック・ジャガー(1943.7/26)

“金”のわんこグループ

シーズー
キース・リチャーズ(1943.12/18)

“金”のわんこグループ

シーズー
チャーリー・ワッツ (1941.6/2)

“金”のわんこグループ

トイプードル
ロン・ウッド(1947.6/1)

 驚いたことに、こちらも「水」のわんこと「金」のわんこの組み合わせ。
 つまりザ・ローリングストーンズも「水のカリスマ」と「金の天才」の結びつきが、大きな流れ(流行)を生んだバンドなのです。
 同時代にデビューしたことで常に比較され、その音楽スタイルと言動の違いから「優等生vs不良」として、対照的な存在に見られてきたビートルズとストーンズですが、『わん!ワールド占い』的には、同じ五行の配置を持つ、同じタイプのグループということになります。

 ただし「ザ・ローリング・ストーンズ」は「水」1人に対し「金」が3人という構成で、ここがビートルズと異なるところ。

 また、1990年代初頭までは、「土」のわんこのベーシスト、ビル・ワイマンが長く在籍していました。
「土の中で金が生まれる」という関係から、「土」は「金」にエネルギーを与える立場で相性が良い。
 一方で「水」との相性は、「土が水を濁す」ことから、非常に悪い。
 ですのでビル・ワイマンは、ギターの2人とドラムスとは相性が良かった反面、「水」のミック・ジャガーとは相性が悪かったのです。
 80年代にミック・ジャガーがソロ活動に力を入れ始め、バンドの人間関係が悪化し、解散の危機を迎えました。
 そんな中、90年代入ってビル・ワイマンが脱退し、その後のバンド内の人間関係が安定するのは、五行のバランスも大きく影響していたのではないかと考えます。

 2021年にチャーリー・ワッツが亡くなり、メンバーは3人になりましたが、キース・リチャーズとロン・ウッドの2人の「金」が、「水」のカリスマのミック・ジャガーを支えていく限り、ザ・ローリング・ストーンズは、ロックバンドの王者として君臨し続けていくことでしょう。

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