特集コラム

『わん!ワールド占い』的「ポスト岸田」

第6回

更新日:2024/04/03

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『わん!ワールド占い』では、古代中国で生まれた陰陽五行説に基づき、人間社会を「木・火・土・金・水」の5つの犬種グループに分類します。そしてこの5つのグループ同士にはそれぞれ明確な相性が存在します。

 たとえば「木が燃えることで火を生じる」から木と火のグループは相性がよく、「火が燃え尽きて灰となり、土に変わる」から火と土のグループは相性がいい。でも「木は土の養分を吸い取る」ので木と土のグループは相性が悪いといった具合です。

 もちろんこれは、会社や学校の人間関係だけでなく、政治の世界にもそのままあてはまります。

 昨年から、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題が浮上し、衆参両院で政治倫理審査会が開かれたものの真相解明には至らず、支持率が急降下してしまった岸田政権。6月の国会会期末のタイミングでの解散総選挙という話まで囁かれています。

 そこで今回は、窮地に陥った岸田文雄首相に代わる、次の首相候補、自民党内の「ポスト岸田」をめぐる動きについて、『わん!ワールド占い』的考察をしてみたいと思います。

 まずは、2012年12月に民主党から自民党に政権交代して以降の、歴代首相を振り返ってみましょう。

“金”のわんこグループ

シーズー
安倍晋三(96代、97代、98代) 1954. 9/21

“金”のわんこグループ

チワワ
菅義偉(99代) 1948. 12/6

“金”のわんこグループ

トイプードル
岸田文雄(100代) 1957. 7/29

 なんと、犬種こそ違うものの、96代から100代までの首相は、すべて「金」のわんこグループ。つまりここ11年あまりの間、日本の政権は「金」のわんこが担っていたということになります。

 実は「木・火・土・金・水」の5つのグループの中でも、「金」のわんこには強いリーダーシップを持つ人が少ない傾向にあります。そんな「金」のわんこがずっと政権の中心にいるのは不思議な感じもしますが、これはおそらく、五行の「金」の「敵を作りにくい」という性質によるところが大きいと思います。

 五行には、特に相性が悪い関係があります。「火」は、火を消す「水」が宿敵。「水」は、水を濁らせる「土」が宿敵。「土」は、養分を吸い取る「木」が宿敵。でも「金」には、宿敵となる相手がいないのです。相性が悪いのは「火」と「木」ですが、よほど強い火でなくては金を溶かすことはできないし、硬い木で叩いても金を傷つけることはできません。

 そして「金」のわんこは、5つのグループの中で最も感性が鋭く、空気を読む能力に長けています。礼儀正しく、人あたりが柔らかく、話の矛先を変えるのも得意なので、ケンカになりそうな状況を巧みに回避してしまうのです。

 この「敵を作りにくい」性質は、カリスマ不在の今の自民党においては、非常に重要な要素なのではないでしょうか。
 自民党の総裁選挙は、国会議員1人1票の「国会議員票」と全国の党員・党友による「党員票」によって選ばれます。国会議員も党員も、候補者の中に強く支持すべき相手がいない場合は、消去法で「敵ではない人」に投票する率が高くなるでしょう。結果として「金」の候補が残りやすいという状況が生まれるわけです。

 その点を踏まえて、現時点で「ポスト岸田」の有力候補とされている人たちを見てみましょう。

“水”のわんこグループ

ゴールデンレトリーバー
石破茂 1957. 2/4

“水”のわんこグループ

コーイケルホンディエ
小泉進次郎 1981. 4/14

“木”のわんこグループ

ジャックラッセルテリア
河野太郎 1963. 1/10

“木”のわんこグループ

ジャックラッセルテリア
林正芳 1961. 1/19

“木”のわんこグループ

ダルメシアン
高市早苗 1961. 3/7

 世論調査で人気が高い石破茂氏と小泉進次郎氏は、共に「水」のわんこ。どちらも明確な主張とリーダーシップを持っていますが、その分、党内に敵が多いと言われています。加えて、実力者とされる麻生太郎副総裁が火のわんこ(シベリアンハスキー)なので、水のわんこと相性が悪いのも気になるところ。
 一方で「木」のわんこの河野太郎氏、林正芳氏、高市早苗氏ついては、敵対する「土」のわんこの支持が得られるかどうかがカギとなるでしょう。

 上記の顔ぶれに「金の候補がいない」ことにお気づきでしょうか。
 実は、ポスト岸田としてこれまでに名前が挙がった「金」のわんこの面々を並べると、面白い結果となるのです。

“金”のわんこグループ

シーズー
上川陽子 1953. 3/1

“金”のわんこグループ

シーズー
小渕優子 1973. 12/11

“金”のわんこグループ

チワワ
野田聖子 1960. 9/3

 驚いたことに、全員女性です。

 ここに来て、自民党内で「裏金問題に端を発する政治不信を払拭するには、クリーンなイメージを持つ女性首相しかない」という“待望論”が出ているとも言われています。そんな中、女性の有力候補が揃って「金」のわんこというのは、ただの偶然ではない気がします。
『わん!ワールド占い』的には、シーズーもチワワも今年の運勢は良好。その二つを比較すると、シーズーの方が運気は良いようです。
 いずれしにても、仮に「金のわんこ政権」が続く流れがあるとするならば、日本初の女性首相(総裁)の誕生も十分ありえると考えます。

 考えてみれば、岸田文雄首相自身も「金」のわんこなので、続投の可能性もなくはないと言えます。しかし、岸田氏はトイプードルなので今年の運勢が弱く、支持率からか考えても厳しい状況にあるようです。
 そこでひとつ忘れてならないのは、菅義偉前首相も「金」のわんこで、しかも運気の良いチワワであるということ。菅氏が新首相の後ろ盾となったり、あるいは自ら返り咲きを図るという展開さえ、可能性として否定できないのではないでしょうか。

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