特集コラム

『わん!ワールド占い』的「ウクライナ問題」

第4回

更新日:2024/03/06

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 『わん!ワールド占い』では、古代中国で生まれた陰陽五行説に基づき、人間社会を「木・火・土・金・水」の5つの犬種グループに分類します。そしてこの5つのグループ同士にはそれぞれ明確な相性が存在します。

 たとえば「木が燃えることで火を生じる」から木と火のグループは相性がよく、「火が燃え尽きて灰となり、土に変わる」から火と土のグループは相性がいい。でも「木は土の養分を吸い取る」ので木と土のグループは相性が悪いといった具合です。
 なので、木と土がケンカした場合は、双方と相性のいい火が仲裁に入ると解決しやすいというわけです。

 こうした考え方は、中国や日本の権力者たちが、古くから人事や外交などに利用してきました。人事においては自分と相性のいい家臣を選び、外交においては相性のいい権力者と同盟を結ぶといった具合です。そして相性の悪い相手との交渉の場には、双方と相性のいい五行を持つ人物を間に立てたと考えられています。

 もちろん、これは現代社会の政治や外交問題にもあてはまります。

 そこで今回は、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻に始まり、2年余り経った今もまったく解決の糸口が見えない「ウクライナ問題」について、『わん!ワールド占い』的視点から考察してみたいと思います。

 まずは、3月の大統領選で再選が確実視されているロシアのプーチン大統領と、ウクライナのゼレンスキー大統領の関係から見ていきましょう。

“土のわんこグループ

ブルドッグ
ウラジーミル・プーチン大統領(1952.10/7)

“土のわんこグループ

ブルドッグ
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領(1978.1/25)

 意外なことに、メディアを通した印象では対照的な人物に見える、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は、どちらも同じ、土のわんこのブルドッグです。
 つまり『わん!ワールド占い』的には、まったく同じ気質を持っているということになります。

 このように五行が重なる組み合わせを「比和」と言います。似たもの同士なので相性の判断が難しい関係ですが、「土と土」のように混ざり合う性質を持つものについては反発が起きやすく、なおかつ同じ犬種の場合は、憎しみの感情が極端に強く出る場合があります。

 そして五行の「土」は、土地(領土)を意味するもの。つまりプーチンとゼレンスキーは、お互いの「領土を守る」という使命のもとに対峙しているということがわかります。「土」は火や水のようにすぐに変化するものではないので、一度対立すると反目は長く続きます。

 そこで重要となってくるのが、2人の大統領の間に立つ“仲裁者”の存在。五行の考えでは、土と土の争いの仲裁には、相性のいい火と金のうち、より影響力が強い「火」が適任ということになります。火は「灰を作り、土を育てる」、つまり土を後押しする存在だからです。

 では、誰が仲裁者としてふさわしいのか、ウクライナ情勢を取り巻く主要国の首脳たちを見てみましょう。

“水”のわんこグループ

ゴールデンレトリバー
ジョー・バイデン米大統領(1942.11/20)

“水”のわんこグループ

コッカースパニエル
リシ・スナク英首相(1980.5/12)

“水”のわんこグループ

コーイケル・ホンディエ
オラフ・ショルツ独首相(1958.6/14)

“木”のわんこグループ

ジャックラッセルテリア
エマニュエル・マクロン仏大統領(1977.12/21)

 驚いたことに、西側諸国を代表する、アメリカ大統領、イギリス首相、そしてドイツ首相は3人とも水のわんこ。土のわんことは「水が土を流し、土が水を汚す」という、非常に悪い相性です。
 フランスのマクロン大統領だけは木のわんこのジャックラッセルテリアですが、木も土とは相性が悪く、仲裁者には向きません。

 そんなわけで、西側の首脳には適任者が見当たらない中、注目されたのが、中国の習近平主席の存在です。

“火”のわんこグループ

シベリアンハスキー
習近平主席(1953.6/15)

 習近平主席は火のわんこのシベリアンハスキー。プーチン、ゼレンスキーとは相性がよく、外交的にも中国はロシア、ウクライナの両国と良好な関係にあるため、パイプ役として期待されました。実際に2023年までは両大統領と会談、電話会談を行い、積極的に動いていたようです。
 ただし現在は、フランス訪問を予定するなど西側との関係改善を模索しているため、立ち位置が微妙になりつつあります。

 習近平主席も一歩後退となり、和平への道がさらに遠のいた感のある「ウクライナ問題」。ところが、2024年に入って、意外な人物が浮上してきました。

 それは、11月に行われるアメリカ大統領選の出馬が有力視されている、ドナルド・トランプ前大統領です。

“火”のわんこグループ

柴犬
ドナルド・トランプ前米大統領(1946.6/14)

 トランプ氏は火のわんこの柴犬。土のわんこ、特にブルドッグとは相性抜群。しかも柴犬は、やや慎重な面があるシベリアンハスキーとは違い、「行動が早く、物事の白黒をつけたがる」という特性を持っています。
 もしトランプ氏が米大統領に返り咲いた場合、この特性から、ロシアとウクライナの仲裁に名乗りを上げることも、『わん!ワールド占い』的には十分あり得ると考えます。

 11月の大統領選の結果次第では、もしかすると、ロシアに乗り込み、プーチン大統領と会談するトランプ氏の姿を見ることになるかもしれません。

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