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Shueishagakugei

謹んで「熊本地震」災害のお見舞いを申し上げます。

熊本地震により甚大な被害が発生いたしました。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く平穏な日々が戻りますよう、そして復旧がなされますよう心よりお祈り申し上げます。

(株)集英社

  • 集英社・熊本地震災害被災者支援募金のお知らせ

謹んで地震災害のお見舞いを
申し上げます。

東日本大震災により被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
また、被災地等におきまして、救援や復興支援など様々な活動に全力を尽くしていらっしゃる方々に、深く敬意と感謝の意を表しますとともに、一日も早く復旧がなされますよう心よりお祈り申し上げます。

(株)集英社

  • 集英社・東日本大震災被災者支援募金のお知らせ
  • 集英社・東日本大震災被災者支援募金募金状況とご報告

既刊情報

ジャンル:単行本 対談 講演

「長生き時代」を生きる 老・病・死の不安をどう乗り越えるか


著者 : 加賀 乙彦/落合 恵子/小澤 利男

かつてない「長生き時代」、人生を充実させるために大事なこととは

  • 判型 :  四六判
  • 頁数 : 216ページ
  • ISBN : 978-4-08-781543-6
  • 価格 : 本体1,200円+税
  • 発売日 : 2014年07月25日

100歳以上人口は現在約5万4000人。わずか50年で世界でも類を見ない長寿大国になった日本だが、「長生き」すればするほど、病気や認知症にかかる率も高くなる。しかし、あまりにも高齢化が急速なため、医療・年金・福祉などの対応が遅れているのが現実だ。そんな不安や悩みを乗り越えて長寿を充実して生きるにはどうしたらよいか。作家にして精神科医の加賀乙彦、作家・落合恵子、そして老年医学の泰斗・小澤利男が、自らの経験も踏まえて「長生き時代」の生き方について縦横に語り合う。誰にとっても未知の体験、「高齢者になること」。でもそれは不安だけではなく、新しい自分との出会いをもたらしてくれる「年齢からの贈り物」でもあるのだ。

【目次】
第1部 「長生き病」が増えてきた 小澤利男と加賀乙彦の対話
第2部 急速な高齢化のひずみ  落合恵子と小澤利男の対話
第3部 老いの心がまえ 加賀乙彦と落合恵子の対話

撮影/秋元孝夫

小澤 認知症は、70代、80代と高齢になると、どんどん増えるんです。80代後半で27%、これは3〜4人にひとりでしょ。90歳から100歳でほぼ半数がなると言われています。

加賀 全体として老人の数が増えたということ?そのおかげで、アルツハイマーなんかも目立つようになってきたのかしら。

小澤 そういうことでしょうね。

落合 私の周りでは身近な方の介護に関わったりして、リビング・ウイルのような形で、最期について書き始めています。でも私たちの親の世代は、自分の親がまだそういう長生き時代を生きていなかった。そうしているうちに高齢化社会、医療化社会になってしまって、新たな状況に対応できないまま現在に至っているのではないでしょうか。

小澤 そうなんです、疾病構造が全く変わってきたから。

加賀 医学部の学生のとき、解剖学をやったけど、人間の体の複雑な構造というのもは誰が作り出したか、本当に不思議に思いました。あのときほどびっくりしたことはない。実に繊細で、複雑で、うまい具合にできています。この複雑な体を誰がつくったのか。

落合 本当にそう思います。

加賀 とてもじゃないけれども、人間がロボットを作るように作れるものではありませんでしょう。

落合 この間、ある物理学の先生とお話をしたら、その先生が「何でも進歩、進歩といろいろな物のふたをあけてきてしまったけど、もう少し別のものがあるんじゃないか」と。そこで私は思いつきで、「知の腹八分目ですね」と言ったんです。腹六分目でもいいんですけど。
老いて素敵なことの一つは、腹六分目でもいいなと思えること。自分の欲望を全て満足させようと追及するのではなく、残りの何分目かを他の方と分かち合えたらいいなと。

―――(本文より抜粋)

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著者情報

加賀 乙彦 (かが おとひこ)

1929年東京都生まれ。小説家・精神科医。東京大学医学部医学科卒業。東京拘置所医務技官を務めた後、精神医学および犯罪学研究のためフランス留学。帰国後は東京医科歯科大学助教授、上智大学教授を歴任。主な著書に『フランドルの冬』(芸術選奨文部大臣新人賞)『宣告』(日本文学大賞)『永遠の都』(芸術選奨文部大臣賞)『雲の都』(毎日出版文化賞特別賞)など。日本藝術院会員、2011年度文化功労者。

落合 恵子 (おちあい けいこ)

1945年栃木県生まれ。作家。子どもの本の専門店「クレヨンハウス」と女性の本の専門店「ミズ・クレヨンハウス」、オーガニックレストラン等を東京と大阪で主宰。主な著書に『母に歌う子守唄 わたしの介護日誌』『崖っぷちに立つあなたへ』『積極的その日暮らし』『自分を抱きしめてあげたい日に』新刊に『「わたし」は「わたし」になっていく』など多数。

小澤 利男 (おざわ としお)

1929年東京都生まれ。東京大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部老年病学教室助教授、高知医科大学(現高知大学医学部)教授、東京都老人医療センター(現東京都健康長寿医療センター)院長を歴任。主な著書に『老年医学の先駆者たち』『老年医学と老年学』『「長生き病」を考える 老年医学の道を歩んで』など。

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