いいかげんが いい
2008年10月24日(金)発売
定価1000円〔税込〕
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読んで救われる、気持ちが明るくなる、鎌田 實の最新エッセイ 『がんばらない』以来の、びっくりメッセージ! 『いいかげんが いい』
著者:鎌田 實(かまた・みのる)
無理しない、こだわりすぎない、よくばらない、つっぱらない、頃合いに、融通をきかせる、ほどほどに。
「いいかげん」には、こんなステキな意味が、隠されている。
先のことを憂うより、今を楽しんで生きる。
お金や地位より、いい人間関係や、自分を生かせる場を持っていることが、だいじ。
本書 あとがきより

ワークライフバランスという言葉がある。
仕事と生活を50%ずつ大事にする。
なんとなく、ちょっと引けた感じがする。
こういうの、ぼくは嫌い。
仕事も生活も丸々楽しみたい。

いい生活が120%の仕事の成果を生む。
いい仕事が120%の心豊かな生活を生み出す。
これがワークライフシナジー。
ワークライフバランスとはちょっと違う。
仕事と生活が、相乗効果を生み出すのだ。
これが、ぼくが言う「いい加減な生活」。

いい加減な生き方を日本人は嫌ってきた。
いい加減を超えて、もっともっとがんばらないと許されない。
とことん、最後の汗の一滴まで出し切らないと認めてもらえない。

豊かになったけど、幸せを感じにくい国。 幸せになるために生きているのになぁ。
生きるために、仕事はとても大切。 その仕事を支えてくれる、いい生活が必要。
いい生活があると、いい仕事が生まれる。 これがいい加減な関係だ。
勇気をもって、いい加減に生きていく。
「いいかげんが いい」目次
1章  頭はやわらかなのが、いい
1 まるで少年のように
2 鎌田實がパニック障害になりかけた
3 「私、バカなんです」
4 「いい加減」をどう子供に教えるか
5 夕張の希望の光
6 ウェットな資本主義が、いいのだ
7 人間関係は「いい加減」が、いい
3章  力を抜けば、健康で長生きなんて、簡単、簡単
1 「知力」よりも「体力」勝負
2 免疫力を上げる生き方
3 哲学のある「食」はうまかった
4 鍬と白衣と聴診器
5 ピンピンコロリはアブナイか
6 メタボ脱出に、甘い近道はない
7 メタボリックとサヨナラするコツ
5章  こんな世の中になったらいいなあ
1 北極点が海に消える日
2 こんなウマい話が、うまくいくのか
3 中東は、意外に古風だった
4 先が見えなくても、とにかく生き抜くこと
5 バラバラだっていいのだ
6 ウンコと健康と平和と幸せ
2章  いい加減がわかれば、「老い」も「介護」も「死」もラクになる
1 生きるためには、「愛」も「性」も大事
2 自己決定なんて、無理しない
3 やっぱり、介護は地獄なのか
4 誇り高き男が陥る介護の罠
5 さよならの指相撲
6 その人らしい店じまい
4章  「いい加減」な余裕が、心の力になる
1 最期のブランデー
2 飲まず喰わずの「ありがとう」
3 遅すぎなかった、親離れ
4 音楽は免疫力を高める
5 本は「いい加減」な知恵の宝庫
6 「おふくろさん」の力にはかなわない
7 ミンナ、アッタカイ
6章  迷いながら、「いい加減」に生きればいいのだ
1 ぼくの家住期は失敗だった
2 「へんな子」でも、大丈夫
3 答えが出せないときがある
4 じつは正解もいろいろある
5 自然と人とのつながりを信じた男の遺言
6 あたたかな雪だるま
7 男前の生き方
鎌田 實(かまた・みのる) 著者プロフィール

鎌田 實(かまた・みのる)
1948年 東京都に生まれる。
1974年、東京医科歯科大学医学部卒業。長野県の諏訪中央病院にて、地域と一体になった医療や、患者の心のケアも含めた医療に携わる。
1988年、諏訪中央病院院長に就任。
2005年より、同病院名誉院長。同時に、東京医科歯科大学臨床教授、東海大学医学部非常勤教授も勤める。
2000年、著書『がんばらない』(集英社刊)がベストセラーになる。他に主な著書として『あきらめない』『それでも やっぱり がんばらない』『ちょい太でだいじょうぶ』『なげださない』『病院なんか嫌いだ』『いのちの対話』『いのちとユーモア』絵本『雪とパイナップル』(以上、集英社刊)があり、いずれも好評発売中。
2006年読売国際協力賞受賞。
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